イギリスの成人式

イギリス(PC)>エッセイ(携帯)年中行事>イギリスの成人式

 イギリスでは18歳、または21歳の誕生日で大人の仲間入りになる。伝統的に18歳の誕生日には、鍵のマークが入ったカードを両親からもらう。昔は本当に鍵が渡されたのだろう。「何時に帰ってきてもいい。どこで何をしていてもいい。後はあなた自身の人生よ」という、権利と自己責任の象徴というわけだ。両親にとっては、子育ての責任を果たした節目にもなる。

 ある年、職場の女性の21歳の誕生日祝いに、他の日本人の同僚といっしょに招待された。バレイと呼ぶ、かつては炭坑で栄えた町にある公民館で、誕生パーティーがあるという。いわばこれがイギリスの成人式にあたるのだが、それぞれの誕生日をお祝いするから、日本のように新成人が一同に会することはない。

 初めての経験なので、まず何を持っていったら良いかわからない。日本のように、お祝いにと現金を包むような風習は、ウェールズにはない。とりあえずカードと花束、ワインなどを持っていくことにした。

 道に迷ってやっとのことで会場についたときには、誕生パーティーはもう始まっていた。行ってみると親戚はもちろん、この集落の老若男女、たばこ屋のおばさんから郵便局のおじさん、子供たちまでといったぐあいに、バレイの半分は集まったかというほどの賑わいだった。

 ケータリングサービスが来てビュッフェ式の食事は出る、DJが来てダンスが始まる、子供たちは風船を持って走り回る、大人達はビールだワインだと盛り上がる。私達も"遠く東方から、はるばるお祝いに駆けつけた隣人"として、親戚、ご近所中に紹介してもらった。西洋人は個人主義、とよく思われがちだが、ウェールズに限ってはそうでもないようだ。

 日本では、1月1日に一斉に年をとる名残からか、成人の日を1月に設定している。昔は親戚が集まって、家庭などで成人式をお祝いすることも多かったように思う。

 自分のことを思い出せば、幼稚園から高校まで、まるで一度に同窓会を開いたような賑わいの後、これから街に繰り出そうという友達と別れて、一人、親戚の待つ家に帰るのは、ちょっといやだなあ、と思ったものだ。

 だけど二度目の成人式を迎える年齢が近づくと、両親や親戚に祝ってもらう成人式というのも、いかにも大人の仲間入りという感じがして、いいんじゃないかなあ、とも思う。


キー型アクセサリーなど英国雑貨のリンクはこちら 

ケイタイ向け

mうぇーるず屋

PC向け広告

英国商品リンクうぇーるず屋

イギリスエッセイ目次に戻る KeriMaedaWales