牛肉60パーセント以上

イギリス(PC)>エッセイ(携帯)衣・食・住>牛肉60パーセント以上

 何を買うか、選ぶのは購入する側の責任。安くて良い品ばかりであればいいのだが、「わけあり」で安いものもある。売り手は、売り物がどんなものであるかを明示し、買うほうはそれを理解して買う。それがイギリス流だ。

 安いけれど品質が今ひとつのものでも、買い手がそれを納得して買えば問題無い。イギリスの消費者には、本物を見分ける力、選ぶ力を要求される。「おかみ」のお墨付きがものをいう(お墨付きさえもらえれば、あとはなんでもあり、の)どこかの国とは違う。

 野菜やお肉の食材などは、売り手がごまかそうと思えばいくらでもごまかせる。お墨付きの国では、羊頭狗肉、ごまかしも横行しがちのようだ。

 イギリスでこういう不正は絶対に無い、とはいいきれないものの、そこはジェントルマン・アグリーメントの国。不文律というのは、時として明文化された法律以上に厳しい罰を与えるものだ。

 日本人だけで休日出勤したある土曜日、お昼に何か買ってこよう、ということになった。こういうときは、若手で無理の利く人間が行くことになっている(これは日本の不文律か?)。そう、私の出番だ。

 イギリスには、マク何とか、などのハンバーガーチェーン店もあるが、ライトバンを改造して道路わきで営業している個人のハンバーガー屋さんもいる。こっちのほうが安い。

 "店"を覗くと、たまごだ、ソーセージだ、ベーコンだというメニューが書かれている。ひげのオヤジさんが「たまねぎは入れるか?」と聞いてくる。ハンバーガー(サンドイッチ)の中身が、イングリッシュブレックファストを連想させるところが面白い。

 メニューに続けて、「当店では牛肉を、60パーセント以上使っています」と大書きされている。安いハンバーガーなので、材料も安価なものを使っていますよ、というわけだ。「う〜ん、ここまで書くか?」と感心半分、買って帰ることにした。

 戻って食べてみると、食べ応えがあるうえ味もまあまあ。おなかがふくれたころになって、(残りの40パーセントって、いったい何の肉が入っているんだろう)とちょっと気になった。知らずに食べている上司に、この疑問について話しかけようかとも思ったが、あまりにおいしそうに食べているのでやめておいた。


ケイタイ向け

mうぇーるず屋

PC向け広告

英国商品リンクうぇーるず屋


イギリスエッセイ目次に戻る KeriMaedaWales