病院と遺体安置所

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 中国の病院では患者が死亡すると、さっさと遺体安置所に遺体を運ぶ。遺体安置所は、経営、責任とも、病院とはまったく無関係な立場にある。

 中国と日本では、遺体に対する考え方、扱いがずいぶん違う。日本では遺体に対しても敬意を払い、あるいは、死亡した後でも、魂はまだ残っているかのように扱う。中国では遺体に対する感覚がずっと希薄だ。

 病院から死体を遺体安置所に運ぶ時には、服を着替えさせ、黄色い袋に入れて担架に乗せて運ぶ。遺体安置所は、コンクリートがむきだしになった殺風景な部屋で、ガラス張りの棺が置いてあるだけ。線香をたく場所も無い。

 中国人にとって、横たわる死体は、死亡を確認するためのものに過ぎず、安置所は線香をたいて別れを悲しむ場所ではない。線香をたいて別れを悲しむのは、お葬式だけだ。もっと簡素な場合には、大きな「たんす」式のもので、いくつかある引きだしの一つに遺体を入れておく場合だってある。

 棺に入れられた遺体には、オプションでまくらや、掛け布を付けることができる。掛け布には中国の文字や図柄が描かれているのだが、日本とはずいぶん風習が違うので要注意だ。あるときは掛け布に「寿」の字が書いてあった。中国では、「天寿を全(まっと)うした」という意味らしいのだが、日本人にはそうは映らない。掛け布のオプションは断っても良いだろう。

 病院から遺体安置所に遺体を運ぶ際、「死亡確認書」にサインしろと言われる。これにサインすると「私は病院の治療には疑問を持たず、解剖などによる死亡原因の追求はしません」ということになる。親族以外であれば、絶対にサインをすべきではない。「私は随行者だが死亡についての判断はできないので、家族に判断してもらう」と書面を書き換えてもらってサインをすればよい。とにかく、このサインが無いと、病院の外、つまり遺体安置所に運べないのだ。

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