中国に死す_1最悪の事態に対処するために

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 人が死ぬということは、故人の尊厳にかかわること。あれからもうすぐ一年になるので、今後、思いがけず同じような体験をする人の為に、また故人への供養を兼ねて、私が体験したことを差し障りのない範囲で書いてみたい。

 先輩のYさんと中国出張に行ったのは、気候の良い秋だった。出張と言っても仕事の大半は済んでいて、あとは現地確認を残すだけの気楽なものだ。相手の中国企業、それと日本の商社の担当者とは現地集合になっている。空港からは中国側が準備した白タクで移動。到着後に食事会。Yさんは飲める口ではあったが、「仕事が終わったら飲もう」というのでその日は早めに切り上げた。

 翌朝、最初に異変に気づいたのは日本の商社。いつも時間に厳しいYさんが時間になってもロビーに降りてこない。商社の若い通訳を連れて部屋まで行ってみたが、ノックしても呼んでも応答がない。まだ寝ている様子。

 ハウスキーパーを呼んでドアを開けてもらう。チェーンが掛っているので、中は見えない。隙間から呼びかけたが、やはり返事がない。ハウスキーパーも「お客さんは中で寝ているようですよ」というので、一瞬、『先に行きます』とメモだけ残して行こうかとも思ったが、一緒にいた通訳が、「もし病気だったら大変です」というので、やはり、中に入ってみることにした。本当に寝ているだけだったら、笑い話になるか、せいぜいY先輩に怒鳴られるだけで済む話しだ。

 私はこのとき若い通訳の意見を聞いて、本当に良かったと思う。そうでなければ一生悔いを残すことになるところだった。

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