中国に死す_3まとまった現金。連絡は正確に

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 中国の病院では、治療は前払い。いざというときのためにはまとまった現金が必要。もしものことを考えると、中国では単独行動は避けるのが賢明だ。また、トラブルの際、連絡するときには状況をはっきり告げるように心掛けたい。聞くほうが判断をあやまる恐れがあるからだ。

 病院に着いたときには、Yさんはすでに応急治療室に運び込まれていた。救急車の費用、応急治療の費用、これから始めるCTスキャンなどの治療費用を払わないと、入院できないというので、持っていた現金で支払った。領収書を束でくれたが、中を確認する暇などない。医者は、病状について説明した後で、「助からないかもしれない」といった。治療室で忙しく働く病院関係者から聞こえてくる中国語はしかし、『彼はもうだめだ』という内容だった。

 日本の上司に連絡する。責任者が集まって対応を話し合っている最中だった。病院に入院すること、病状、CTスキャンをすることと、医者から聞いた助かる確率を伝えた。「だけどまわりの中国人はたぶんダメだ、と言っています」やっとのことでそう付け加えた。「死ぬかもしれないと言うことか?」「そうです」。助かる確率と聞くと、その数字がどんなに厳しいものであっても、助かってほしい期待のほうが勝るもの。厳しい現実を伝えるというのは容易なことではないのだ。

 訪問するはずだった相手企業の社長、社員らが病院に駆けつけた。「私達も万全を尽くす」といってくれた。後で知ったのだが、このとき治療費見あいとして、大金を前金で払っていてくれたのだ。おかげでその後は、点滴毎に呼びだされて薬代を支払うなどといったことから開放され、対応に集中することができた。

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