ディズニーそっくりのニセモノ遊園地

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 中国に無いもの:世界に通用するブランド。中国にあるもの:ニセモノ。

 北京にディズニーランドそっくりの国営遊園地、北京石景山遊楽園ができた。中国ニセモノ文化の極みともいえるが、中国でニセモノが無くなる日が来るのかというと、当分は期待できそうにない。

 中国人に何かをやめさせようとする場合、二つの方法がある。ひとつは、それが自分の儲けにならないようにすること、もうひとつは公安に捕まるようにすることだ。

 儲からないようにするには、本物のディズニーランドを北京に開いて、ニセモノ遊園地と同じ入場料で運営すればいい。これは他のブランド品のニセモノすべてに共通するが、製造原価より売値が高いものほど、ニセモノビジネスにしやすい。しばらく前、韓国の500ウォンを改造した500円玉の被害が多発したが、あれも日本の500円玉がもっと重くて、原材料費と流通価値との差が少なければ、ニセモノの被害にあうこともなかっただろう。

 次に公安が捕まえるようにするには、どうしたらいいか?公安がどういう基準で取締りをしているのかは知らないが、国益を脅かすものにのみ敏感だと考えられる。売春、交通違反、贈収賄の摘発には積極的だが、それ以外にはあまり興味が無いようだ。上海や北京のニセモノ市場にも公安の姿を見ることがあるが、逮捕しそうな雰囲気は無い。

 そもそも、中国人の多くが、あのニセモノ遊園地をニセモノと感じているかどうかさえ怪しい。中国人がニセモノと感じるのは、1)本物とまったく見分けがつかない外観で、2)本物より格段に落ちる材質、製法でできていて、3)しかも、本物であると偽って売る行為、に限られる。そのうえ、ニセモノをつかまされたとしても、馬鹿にされるのは騙されて買ったほうであり、騙したほうに非難の矛先が向くことはまれだ。例のニセモノ遊園地の場合、1)本物とは微妙に違うのでOK、2)サービスは落ちるだろうが、料金に見合った楽しさを提供するのであればOK、3)本物のディズニーランドだとはいっていないのでOK、したがって、まったく問題無い。

 反対に、なぜ欧米、あるいはわれわれ日本人が、ニセモノはけしからん、と思うのだろうか?ひとつには、他人の財産を尊重するという考え方がある。他人のものは他人のものだ。これ、あたりまえ。

 ところが、私有財産を否定する共産主義ではどうだろうか?ディズニーだけにディズニー的なサービスを独占させておいていいのか?ということになる。いずれ時がくれば中国にも資本主義的考えが広がるのかもしれないが、今の中国からニセモノを排除するのは、アメリカに共産主義を導入するぐらい難しいことかもしれない。

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