カラオケ小姐の手口_中国夜の歩き方

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 水商売の基本は万国共通。アメリカのような先進国でも、中国のような発展途上国でも、基本は一緒だ。女性従業員(シャオジエ:小姐)の「客をソノ気にさせる」手口も、基本的なところでは同じ。日本の水商売も、国際競争化の中で、力強く繁栄を続けて欲しい。

 都市部と農村の格差が大きい中国では、客の確保のための競争が特に激しい。若くてきれいな女性従業員は、田舎からいくらでも流入してくる。「替わりはいくらでもいる」という職場環境では、力のない従業員は脱落していくしかない。激しい競争の結果、安価で良質(?)なサービスが増えるのは当然だ。

1.水商売の基本:客をソノ気にさせる。

 「私、最近失恋したの・・」仲良くなってくると、身の上話になるのは自然な流れ。「失恋した」というのは、「恋人の席が空席で、今がチャンス」というメッセージを伝えている。

 中には本当に失恋したばかりの従業員もいるだろうが、あの娘もこの娘も失恋したばっかりっていうし、ちょっと多すぎ。良い客、すなわち金払いが良くて、スケベ心はありながら、でも面倒くさくなさそうな客、と従業員が判断したら、「ぜひ固定客に」とモーションをかけてくる。

 「失恋したの」という言葉は、釣りで言えば、魚の目のまえに、おいしそうなえさが付いた釣り針がぶら下がった状態だ。

 ぱくっと食いついて、めでたく「固定客」になれば、やれ誕生日だ、旧暦の七夕は恋人の日だと続き、果ては外国文化も貪欲に取り入れ、バレンタインにクリスマスと、なんでも「おねだり攻撃」の理由になる。母親が病気になった、というのも良くあるパターン。

 客にお金がなくなるまで続く。自分のために借金までしてくれる客は「上客」。客側は破綻。

2.店外での活動:複数の客を渡り歩く。

 固定客を確保しつづけるには、相当な努力が必要だ。どんな仕事にも楽な商売はない。店外での接客もそのひとつ。

 店外での接客は基本的に無料。そのかわり食事は客持ちで、その日の夜は、ちゃんと"同伴出勤"して、その娘のポイントをあげる、というのが礼儀だとされる。

 中国の場合は、1)観光案内など、お金がかからない外出に始まり、はれて金払いのよい固定客と認められたら、2)百貨店での高価な買い物コースに連れだされる。買った物の多くは後で現金化される。

 そうじゃなくてもらったものをずっと使う人もいる。これはさらに上級者だ。買ってあげたものを使っている"証拠"を見せると、客は少なからず満足するもの。売れっ子従業員は、複数の客に同じものを買わせ、手元には1個だけ置いといて、「これが買ってもらったものよ」と全部の客に見せて納得させる。

 いずれにしても従業員は複数の固定客を同時に相手にしなければならず、結構たいへん。一番苦労するのはダブルブッキングを避けること。

 売れっ子になるほど週末の「店外活動=デート」は多忙を極める。うまく断る言い訳もいくつか持っていないといけない。レッスン系では「日本語の学校」「ピアノの練習」など。友達とのマージャン大会、なんていうのも苦しい言い訳。正直に「他のお客さんの相手しないといけないから」という場合も有る。「でもあの人はお客だから。あなたとは違う。わかるでしょう」と、一言付けるのも忘れない。

 まあ、とにかく実力があるカラオケ小姐だけが生き残れる、厳しい現実だ。

 金払いがよくて面倒くさくない固定客のあなたは、そういう事情にも配慮し、財布と相談しながら、上手にたのしみましょう。

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