中国のトイレはなぜ対面式なのか

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 中国のトイレは急速に変わりつつある。よく、「中国の公衆トイレには扉がない」だとか、「向かいあわせで話しができる」などと言われるが、実際そうだ。しかし、これらの「中式トイレ」は次々と取り壊されて、洋式トイレに変わってきている。特に都市部ほど、また、外国人が多い所ほどその傾向が強い。

 また、観光地には三ツ星レストランならぬ、五ツ星トイレがある。星の数が多いほど「立派な」トイレというわけ。

 ところで、中式トイレと、和式トイレとでは、さまざまな違いがある。ひとつは、その向きだ。中式トイレでは入り口を向いてしゃがむ。和式トイレは、入り口(扉)に背を向けてしゃがむ。中国人に言わせると、扉に背を向けてしゃがむのは、背後が気になってしかたがないらしい。中式では、入り口、つまり、他人がいる方向に顔が向くから、不測の事態にも対処しやすいのだ。中式トイレの向きは、「社交」のためではなく、むしろ「防衛」のためにああいう作りになっている。視界を妨げる扉がもともと無かったのも、見られると恥ずかしい、という気持ちより、周りを警戒する気持ちのほうが強いからだ。

 洋式トイレは、どうかというとより中式トイレに近い。洋式トイレでは同じように入り口に向いて座る。扉はもちろんあるのだが、アメリカのトイレは扉の上下が大きく開いている。トイレの外からは、中に人がいるのかどうか、また、靴から判断してその人がだいたいどんな人なのかがわかり、中に座ると、外からどんな人が近づいているのかがわかるようになっている。

 和式トイレの利点は、とにかくすばやく用を足せること。トイレに入って、体を反転させることなく後ろ手に扉をしめ、しゃがむと同時に衣服を下げる。なんと言ってもスピードでは和式が1番だ。

 こう考えると和式トイレは、我ら日本人の、せっかちで繊細で神経質な反面、警戒心が欠如していて隙だらけ、という特質を表しているともいえる。

中式トイレ

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