イギリスのOL

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OLなんていう和製英語は、イギリスでは当然通じない。

女性会社員をなんて呼ぶのか聞いてみたら、"エンプロイー"(従業員)。"女性の場合特別の呼び方はあるの"と更に聞くと"フィーメル・エンプロイー"との答え。

勤め先では、私が知っている限り賃金体系、福祉制度とも男女間で違いはなかったようだ。

これは「女性は保護の対象」として、恩恵を与えると同時に足かせをしているような日本のやり方と違い、男女平等にする代わりに女性を必要以上に保護することもないといったやり方といえるだろう。どちらのやり方が女性にとって幸せなのかは分からないが、イギリスの女性のほうが生き生きとしている人がより多かったようにも思える。(隣の芝生的なところもあるが)

たとえば産休。"子どもが生まれたので来週から2週間休みます"にこにこしながら報告をしに来た同僚は男性である。私がきょとんとしていると"パタニティー・リーブ"だという。最近でこそ日本の会社でも導入しているところもあるらしいが、父親の産休というのも当然として認められている。

体力の絶対的違いというものもあるが、女性の場合、特に問題がなければ出産後一日で退院する。日本では一週間は入院しているのに比べるとあっさりしたものだ。(あくまでイギリス人の話し。日本人が一日で退院できるとはちょっと思わない。)

「結婚退職」「永久就職」なんて言葉を聞くと、「結婚」と直結してしまうが、イギリスでは、結婚に関する考え方は違うようだ。

そもそも1960年代ぐらいまではイギリスでも今の日本と同様、男性は外で働き、女性は家事という分担があったそうだ。(そのころからイギリスにおられる日本人のご婦人からきいた話)それが変わってきたのは、イギリスの経済の行き詰まりから、だんなの給料では食べていけなくなり、やむをえず女性たちが社会に進出してきたからだ。

ところが、それまでは男性でなければできるはずがないと思われていた仕事もやってみたらそれほどでもないということもわかってきた。

男女平等、家庭からの開放などというより、生活のために女性も働かざるをえないという状況にあるのは、イギリスでは今も同じような気がする。

試しに気心が知れた女性に"結婚したら退職するの"と聞いたら"何言ってんの?結婚したら、何かとお金がかかるし税金も余計に払わなくっちゃいけない。子どもでもできたらミルク代におしめ代、お金がいくらあっても足りないわ。"彼女が、"だから給料上げてよ"と言い出す前に早々に話を打ち切ることにした。


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