天使

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 「天使のようだ」と言われて悪い気がする人はいない。実際、英国でも、「天使」は誉め言葉に使われる。ところが、だ。天使は死者の魂を天国に導くのが仕事。人の死と密接な関係がある。フランスだかどこかの画家が描いた天使の絵。清らかな足元にはおびただしい屍が描かれているという。

 人の死と魂の開放について、宗教の無い私が意見を述べてもしかたが無いが、昨今の信じられない事件の数々を考えると、日本人の心にも救いが必要なのだろうか。

 さて、天使に話しを戻そう。英国人は一般には控えめだと考えられているが(少なくとも当の英国人は、そう思っている人が多い)、日常会話ではかなり大げさな表現を使う。気恥ずかしさの裏返し、ととれなくも無いが、特に異性間では誇張表現が多い。

 職場で日本人の世話をしてくれていたのは社長秘書。兼任だ。外国に住んでると、こまごまとした問題に対処してもらえる人がどうしても必要になる。彼女が暇なときはまだ良いが、"本業"が忙しくなると、こっちの世話は後回しだ。それでもやってもらわないと困る。

 「もしもし、ケリーです。やあ、エンジェル・ボイス。君の声はいつも僕を幸せにするよ」。日本語にすると歯が浮くせりふも、なぜか外国語だと抵抗が少ない。これも英国人の同僚の影響か。きっとそうだ。

 この手を連発しているうちに、ついに他の日本人も電話で彼女を「天使」扱いしはじめた。こうなれば、もう「天使」の大安売り!こんなんで私の魂は天国に行けるのでしょうか?


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