大英博物館

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 大英博物館。様々な世界の宝物が集まっている。一番の驚きは、入場無料という点だ。

 もともと医者で自然学者でもあった、サー・ハンス・スローン卿が、彼のコレクション、主に書籍や標本類を、一般に公開するように遺言して寄贈したのが始まり(1753年設立)。その前後に同様の寄贈があったため、あわせて公開されることになった。1759年1月15日のこと。私が生まれるちょうど205年前だ。どうでもいいけど。

 入場無料の種明かしは、宝くじの収益金を博物館に回すという法律ができたため。なかなかうまいことをやる。

 収蔵品はほとんどが個人からの寄贈というが、ミイラや神殿の一部など、こんなとてつもないものを「持っていた」個人というのもすごい。もし日本がインドより西にあったら、おそらくは奈良か、鎌倉の大仏のどちらかは、今頃大英博物館に鎮座していたかも知れない。ヨーロッパ各地を旅しても、「ここに展示してあるのは複製です。本物は"あなた方の国の"大英博物館に納められています」と、何度もいやみをいわれたものだ。

 700万点ともいわれる収蔵品、イギリスの産業がすべてビジネスを停止しても、大英博物館の宝物を切り売りしていけば、全国民が50年は食っていけるだけの価値があるそうだ。もっとも、それらを"買える"人がいればの話だが。

 数あるコレクションの中でも、ロゼッタストーンが一番印象的だ。それまで誰も解読できなかった、古代エジプトの文字、ヒエログリフを解読する糸口となった。この石碑の建立時(前196年)、エジプトを事実上支配していたギリシャ人が読めるように、エジプトとギリシャの言葉で書かれたもの。プトレマイオス王政下で、新王(5世)に王位が移ったときのおふれがき、という内容。

 これを見つけたのはイギリスの"宿敵"フランス、ナポレオンだ。ナポレオンは、軍の侵攻時、多くの学者を連れて行ったことでも有名。1779年エジプト遠征の際、砦の拡張と、整備のために取り壊した、古い壁から掘り当てた。これがフランスに持ち帰られずに、なぜかイギリスにある。実は、フランスの後やってきたイギリス軍に持っていかれちゃったためだ。降伏条約にサインさせられ、やむなく手放した。しかし、それだけではすまないのがフランスとイギリス。当時すでにロゼッタストーンの価値を知っていたフランスは、手放す前にちゃっかり内容を写し取った。

 ヒエログリフの解読は、もちろんイギリスでも行われたが(英トマス・ヤングが一部解読に成功)、全文を解読したのはフランスの天才言語学者、ジャン=フランソワ・シャンポリオンだった。フランスがイギリスの鼻を明かした格好だ。

 博物館入り口 神殿

ロゼッタストーン 拡大


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