BSEいわゆる狂牛病が怖くて牛丼が食えるか!

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 われわれ日本人は「過剰に反応してしまう民族」であることを自覚しなくてはならない。アメリカで狂牛病の牛が見つかったからといって○○屋の牛丼が食えなくなっても、誰も不思議に感じない。しかたが無いことだと考える。

 確かに、一部の人の不注意から全国民が危険にさらされるとしたら、それは避けるべきだろう。また、目先の利益を優先し、ずさんな管理をした当事者、当事国が責められるのも当然だと思う。私が言いたいのは個人の選択の余地があまりにも少ないのが問題だということだ。

 英国に住んでいた頃、すでに狂牛病という言葉はあったが、英国人は全く気にせずに牛肉を食べていた。

 ただ、英国人のすべてが牛肉だけ食べていたわけではない。牛肉にはリスクがあると考える人は菜食主義を貫いた。その一方で、牛肉派、牛肉を食べたからといって必ず病気になるわけでもなく、交通事故より遥かに少ない危険を避けるために、おいしい牛肉を一生あきらめるなんてバカみたいだ、と考える人達は牛肉を食べる。

 彼らはたとえ菜食主義者になったところで、牛の加工食品から完全に無縁で生活することは無理だと主張し、危険が大きいといわれている部位さえ食べなければ大丈夫だろうと考える。英国で狂牛病のニュースが流れると、牛肉が安くなる。牛肉派の人達は、ここぞとばかりに買いだめする。

 日本ではこうはいかない。例えば「病気が怖くて牛丼食えるか!」と考える人でも、牛丼を売ってないのだから我慢する以外に無い。一方で牛加工食品は、おそらくそれとは知らされないまま口に入ることだろう。各人の考えでリスクに対応することは不可能だ。

 私が言いたいのは、売る側はリスクの程度を可能な限り明示し、買うほうも自分の責任でリスクに対応するという、オトナの社会の実現を早期に実現すべきだということだ。

 例えば○○屋の店頭であれば、アメリカ産牛肉の牛丼380円、国産牛肉の牛丼480円と明示し、買うほうにそれを選ばせればそれで良いじゃないか。

 とにかくだ。私が言いたいのは、今、牛丼が食べたいという一点に尽きる。


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