名前を呼ぶ

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 挨拶の重要性はすでに述べた。もうひとつ、忘れてはいけないものがある。相手の名前を呼ぶことだ。「ハイ、ケリー」「ハイ、トニー」。挨拶は「ハイ」だけでもいいのだが、その後に名前を付けると、「僕はちゃんと君のことを知っているよ、意識しているよ」というメッセージが伝わる。

 日本でも挨拶に名前を付けると人間関係がより上手くいくような気がする。苦手だなあと思う人にでも挨拶ぐらいはできるでしょう?そのときに「何々さん」と名前を付ければいいわけ。

 ところで、相手は自分の名前を知っているのに、どういうわけか相手の名前が出てこないことがある。名前を頻繁に呼びあう英国では、お互いに困らないように服に名札を付けることが多い。

 会社のユニフォームに名札を付けるのはもちろん、スーツ姿で訪問するときにも、胸に貼る名札を受付で渡される。自分の名前を名札に書いておけばいいのだ。これで初対面でも大丈夫。

 それでも災いは忘れた頃にやってくるもの。何度も顔を会わせているのに名前を思いだせないときはどうするか。これはもう聞くしかない。私もどうしようもなくなって聞いたことがある。「ところで君の名前って、どう綴るんだったっけ?」こんなことが聞けるのは、外国人の特権だ。

 相手の名前が少し難しい名前だったら、綴りを聞くのにも不自然さは無いが、運が悪いときは重なるもの。このときも綴りに困りようがない簡単な名前だったので、なんとも気まずい空気が流れた。

 やはり、相手の名前は早めに確認しておくべきだろう。そして忘れないためにも挨拶するたびに名前を呼べばよい。


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