お墨付きと証明書

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 日本ではプロ野球の応援団も許可制になるらしい。必要が有ってそうなるのだろうが、一方でお墨付き主義日本の一面が見えたような気がする。

 日本人にとって、お上から頂いた許可は絶対だ。許可をもらいたい人の周りには、必ず利権に絡む人がいる。そして不正がはびこる。

 和英辞典で「お墨付き」を引くと、guarantee(保障、請け合い)、certificate(証明書)などが出てくるが、どちらもお上から与えられた特別な権利というイメージは無い。guaranteeは、メーカなど当事者が保障するに過ぎず、certificateは、公開されている一定のレベルに合致している証明だけである。日本の御墨付きは、広辞苑によると「主君の花押(かおう)の押してある文書」だそうだ。封建制度の名残。もはや「お上」に実態が無くなり、ちょんまげが消えても、日本人の思考は封建時代の幻から抜けきれない。

 一旦「お墨付き」をもらって権利を手にすると、後はやりたい放題なのが日本。多少ルールを破っても、ばれなきゃ大丈夫。お殿様からもらったお墨付きさえあれば利権はとり放題だ。

 これに対し中世とともに封建時代が終わった欧州では、すでにお墨付きの言葉も、効果もなくなった。あるのはルールと自己責任だけ。証明書を出した以上、責任は自分で負う。だからめったなことはできないのだ。

 日本式のお墨付き、あるいは承認のやり方は、残念ながら海外では通用しない。


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