チップス

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 突然ですがクイズを出します。イギリスの主食は何でしょう。

 答えはチップスです。なぜならここではイギリスパンと勝手に名前をつけられたパンの話ではなく、チップスの話をするからです。

 主食と言ってしまうには日本のお米と同じかと言うと厳密には正しくなく、また異議があるという人もいるかもしれないが、最も近い存在だと断言してもよいだろう。

 朝食にシリアルを食べたりと、ここのところイギリスの食文化もアメリカやほかの国の影響を受けて変わってきた。変化は必ずしも悪いことではないし、ここでその善悪について述べる気もない。

 数年前に流行った"イングリッシュマン・イン・ニューヨーク"では、よく似ていると思われていて実は微妙に違う、イギリスとアメリカのことが歌詞の中にでてくる。その中にチップスの話があったかどうか、うかつにも聞き漏らしてしまったが、話を戻すことにしてさっきからチップス、チップスと言っているものがいったい何なのかについて述べる。

 ファスト・フードのハンバーガー・ショップに、ほぼ例外なくおいてあるポテトフライのことです。一番近いのは。ただ、カットの大きさがちょっと違う。ずいぶんと厚切りというか大きなカットの状態で揚げられている。日本で言うアメリカンなポテト・チップスではありません。あれはイギリスではクリスプスと言います。

 レストランでたとえばステーキや魚などのフライを頼むと、頼んでもいないチップスがドサッと付いてくる。たいていのもの、たとえばパスタ類を除いて付いてくると思っていい。カレーを頼んでも山のように皿に盛ったチップスにカレーが掛けられてでてくるといったあんばいだ。もっとも、フライド・ライスやボイルド・ライスを頼めば、日本でなじみのあるカレー・ライスに限りなく近い形で出される。

 さてさて、チップスはどのようにして食べるか。もちろんそのままで食べてもいいが、正しくは塩をパラパラとかけ、ビネガー(酢)をじゃばじゃばとかけて食べる。ビネガーは日本のように味が濃くなく、あっさりとしているのでじゃばじゃばかけても大丈夫。色はいくぶん濃く茶褐色をしている。

 話がちょっと汚いが、"ピス・オン・チップス"と言う言葉がある。誰もが使う言葉ではなくイギリス人でも"なに?それ"という人がいるが、要は最後の仕上げがまずくて台無しになることである。ビネガー(酢)のかわりに、ピス(お小水)ではせっかくのほくほくのチップスも食べられたものではない。


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