カレーライスの起源

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 「あなたが食べているカレーは、インドカレーではなくてイギリスカレーです」と言ったら、インド人もびっくり。中には「そんなはずはない」、と激怒される人もいるでしょう。

 "おいしくない"と定評(?)のイギリスから伝わってきた料理が、今では日本人に欠かせない料理、ラーメンと並ぶ国民食になっているのも納得できないところ。

 正確にはイギリス料理とは言えないなあ。インドの料理だったカレーが、イギリスに伝わり、その後日本に入ってきた、ということらしい。資料によると、日本では明治時代、爆発的に広まったそうだ。

 10年以上も前に、シルクロード博覧会というのに行った。そこで「本場インドカレー」があったので食べてみたところ、どうも日本人が大好きなあのカレーではない。何種類か試してみたが、野菜だけの緑色をしたものだったり、ちっとも辛くなかったり。

 一方イギリスにはたくさんのインド料理屋があり、タンドリと呼ばれている。インド風粘土オーブン"Tandoor"で作った料理という意味らしい。

 ここで食べるカレー(辛さによって名前がいろいろある)は、日本のものと良く似ている。茶色っぽい色、香辛料のにおいと味、肉や野菜の使い方までそっくりだ。フライドライスやボイルした米(つまりご飯)も付いてくる。違いは福神漬け(※1)が無いぐらい(大きな違い?)。

 だからカレーがインドから中国を渡り、日本に来たと言う説より、インドからイギリスへ、そして日本に渡ったというほうが、私には説得力があるわけだ。

 いろいろ探したが、中国にもアメリカにも日本のカレーに似た料理は見つからなかった。やっとベトナム料理屋で、カレー粉を上からまぶす串料理をみつけたくらい。

 それにしても、みじん切りにして混ぜちゃえば野菜嫌いの子供でも知らずに食べちゃうぐらい、年齢を問わず愛されるカレーライスは実にすばらしい料理だ。

※1 福神漬けは日本オリジナル。七福神にちなんで名前がついた。七種の野菜のうちナタマメは、日本での生産が無く中国からの輸入だそうだ。酒悦という店が開発した日本初の醤油漬け。日清戦争では軍の食料にも指定された。カレーに添えられたのも船のコックのアイデアだったという。


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