歯医者

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 イギリスにも歯医者はいる。虫歯は放っておいて治るようなものではないから、歯医者に行かなければならない。ただし、できればイギリスに行く前に、日本で歯の治療はやっておいた方が良いと思う。

 一般の病気と違って、イギリスでは歯の治療は国民健康保険が効かず、実費を支払わなければならない。一回の治療が、5000円ぐらいの出費になる。公立病院で行われる病気や怪我の治療が無料であるのに比べると、ずいぶんと違う。歯が痛いことぐらい我慢しろということか?

 ただし個人的に歯の保険に入っておけば、その保険で治療費を払うことも可能になる。(私は入っていなかった)

 歯が痛むと、まず歯医者に電話して予約を取ることから始める。予約が空いていればいいが、そうでない場合、ひどいときは"2週間後の水曜日になります"なんてことを平気で言われる場合もある。

 "今、痛いんだ。2週間も待てない。おー、痛い痛い"とひたすら演技をすれば、その日のうちに見てもらうこともできる。"では、とりあえず来てください。時間は遅くなるかもしれませんが、"と受付。何でもまずは交渉して見る。

 歯医者には、"Dentalclinic"等の看板が掲げられている。私が通っていた歯医者はとても愛想が良かった。治療後、大金を支払わなければならないことを考えると、すこしぐらい愛想よくしてもらうのは当然だなどと自分で勝手に考えていた。

 さて、実際の歯の治療はといいうと、自分の口の中を直接見ることはできないのでよく分からないのだが、日本の治療の仕方とはずいぶん違うものらしい。歯医者に診てもらっていると、以前日本で治療した歯を調べながら、"ほー。これはまた珍しい治療の仕方だ。おー、これもまた。"等と言っている。(おいおい、そんなのどうでもいいから早く治療してくれ!)

 麻酔。歯医者に限ったことではないが、麻酔に関するイギリスの技術は相当のものらしい。

 "ちょっと歯茎の状態を調べますよ"と言って、医者が歯茎のあたりを触りはじめる。すると医者が言う。"はい。麻酔終わりました"。え?いつの間に?

 麻酔はかなり良く効く。治療後、"うがいをしてください"と言われるままにコップの水でうがいをしようとすると(ちっと格好悪い話だが)、閉じているはずの口が麻酔のせいで半分しか閉じられていない。そうとは知らず、本人は「ぶくぶくぶく」とやっているつもりなのに、「じょぼじょぼじょぼ」と水がこぼれてしまった。

 ところで、なんでそんなに麻酔を効かせないといけないのだろう。ひょっとして多少手元が狂っても、痛くないようにするためだろうか?


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