差別

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 英国に差別はあるかというと、あるような気もしてきた。イングランド人対、スコットランド人対、ウェールズ人対、アイルランド人。差別というよりも敵対意識だ。国を取ったり取られたり、無理やり併合されたりしてきたわけだから仕方ないのかもしれない。

 ウェールズ人にとっては、英国内、特にイングランド人に対する敵対心があまりに強いので、それ以外の人種、たとえば東洋人にまでは、気がまわらないようだ。

 もともと"ウェールズ"とは「外国」の意味だった。つまりイングランドから見て外国だというわけ。ウェールズ人が(イングランド人以外の)外国人に対して親切だ、というのは定評がある。

 それでも、もと英国領であったところから"本国"に移住してきた有色人種に対しては、ちょっと事情が違うようだ。公の場であからさまに差別するような言動は少ないものの、就職や住む地域など、扱いが違うような印象を受ける。

 さて、日本人に対してはどうかというと、誘致された日系企業の影響もあり、また、全体から見れば無視できるほどの人数でしかないので、「その他大勢の外国人」とみなされているようだ。日本人がやたらと多いロンドンでは、きっと状況が違うことだろう。

 差別の認識は、受け止め方でずいぶん違う。同じ扱いをされたとしても、なんとも思わない人もいれば、深く傷つく人もいる。一説には、人は平均で自分自身を2割ぐらい高く評価しているという。まわりから見れば80点の人も、本人にしてみれば100点満点。自分が上だと思えば、相手を見下す。差別がまったく無い国など無いのだ。

 ユートピアを夢見ても仕方が無い。やるべきことをやり、過度の期待はせず、無用な争いは避け、現実を受け入れながらもたくましく生きぬくことが、海外で暮らしていく秘訣だ。


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