地震

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 今回の新潟中越地震の被害は甚大だが、阪神淡路大震災も衝撃的だった。地震国、日本の「崩れないはず」の高速道路、ビルが次々と倒れる様は、全世界で報道された。もちろん英国でも。

 1995年1月17日火曜日。その日は仕事も朝からトラブルの連続で、全くいつも通りだった。工場では"生産性向上"か何か、もっともらしい理由でラジオがつけっぱなしになっていて、ブリティッシュロックががんがんかかっていた。何もかもいつも通りのはずだったが、音楽の合間に流れるラジオニュースだけが違っていた。"日本の大阪、神戸で大きな地震があり、数十人の死者がでた模様"。

 数十人もの被害者がでるとは、相当な大地震だなあ、と思っていたが、次のニュースでは、被害者の数が数百人に上るらしいと訂正があり、次いで数千人の人的被害と報道された。

 工場の英国人、日本人にただならぬ事態であることがだんだんと伝わってきた。日本はすでに夜になっていたが、家族の安否の確認など、情報収集におわれた。英国人からはかわるがわる、"お前の家族は大丈夫か?"、"オオサカって日本のどの辺にあるんだ"と聞かれ、「これが日本のメインアイランド、東京がここで大阪はここ。神戸はここで、僕の実家はここ」と、その日だけで何枚もの日本地図を描くことになった。

 倒れた阪神高速の画像は英国人にも衝撃的な映像だった。それからしばらくは、レストランでも、パブでも、見知らぬ英国人から「あなたは日本人ですか?家族は無事でしたか」と聞かれた。困った人をみると助けたくなるのが英国人のいいところ。

 今回の新潟中越地震被災地の一日も早い復旧を祈るばかりだ。


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