EUROこぼれ話

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 1999年1月1日をもって、欧州単一通貨EUROがスタートした。ただし、実際のユーロ紙幣、硬貨が流通するのは2002年1月1日、ユーロへの切り替え完了は半年後の2002年7月1日だ。

 と言っても、ユーロ導入は急に実現したわけではない。資料によると、

1968年 域内15カ国の関税を全廃。(そんな昔だったんですねえ)

1993年 域内市場統合がスタート。人、モノ、金の移動が自由になった。(たとえば、域内パスポート保持者は事実上パスポートコントロールなしで出入国出来る。日本を含む域外のパスポート保持者は、在住者であってもパスポートコントロールを受けなければならない)

1999年 通貨統合スタート。

2002年 ユーロ紙幣、硬貨流通。(7月1日以降は、マルク、フランなどが姿を消す)

 発足時の参加国は、アイルランド、フィンランド、オランダ、ベルギー、ルクセンブルグ、ドイツ、フランス、オーストリア、イタリア、スペイン、ポルトガルの11カ国。イギリスは、今の所ユーロ導入を見送っている。自国通貨が十分強く、ポンド高である上に、金融で儲かっているイギリスにとって、今ユーロを導入するメリットは何もないからである。

 後の詳しいことは、インターネット上の至るところで述べられているので省略するが、ここでは、いつものように個人的な思い出話、人から聞いた噂話によって無責任にもその裏話を述べてみたい。

1 ユーロランド?

 EU15カ国全部が一度に単一通貨導入できていたらこんな話はきっと無かっただろうが、参加11カ国とそれ以外の国を分ける言葉がどうしても必要になってしまった。1999年1月の日本の新聞によれば、「ユーロランド」という言葉が使われているが、これが正式であると言う話は聞いていない。

 先ず、フランスの言い分。"ユーロランドってなんか安っぽい遊園地みたいじゃない。それにランドって英語でしょう?11カ国の内で英語が通用する国はアイルランドだけ。何で英語にしなきゃいけないのよ。それなら、ランデ、ユーロランデにしてよ。"

 ドイツも黙っていない。"ゾーンだ、ユーロゾーン。俺の言うことを聞け"

 ユーロディズニーランドをフランスに作ってしまったのは"国の恥"と思っているフランス人と、マルクぐらいしか元々競争力がある通貨なんか無かったじゃないかというドイツ人が話したらきっとこんな具合だろう。

2 ユーロ?

 単一通貨と言うのは考え方自体は前述の通り、ずいぶんと昔からあった。いわば悲願成就という感じだ。ただ、何と言う名称にするかについては私が知っている限りでもずいぶんと紆余曲折があった。ど忘れしたが、1992年ごろは違う名称が"仮"であったと記憶している。

 ある日、イングランド人の友人が聞いてきた。"ケリー、単一通貨の名称を何にするか議論になっているんだが、どんなのが良いと思う?"。私は答えた。"うーん。ユーロ・ダラーはどうだ?"。ユーロ・ダラーといえば、イギリスのレンタカーの会社。もちろん冗談で言った。日ごろからアメリカのことを快く思っていない彼らが"それは良い"と言うはずもなく、思った通り口をちょっとまげて"つまんない"と行ってしまった。ダラーの部分はともかくユーロの方は本当になってしまったので私の冗談もまんざらではなかったと思うのだが。


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