あなたと私のなぞ

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 「え?それ私のこと?」会話の途中で、思わず人差し指を鼻に当てる。日本人ならよくあることだろう。

 イギリスで自分のことを指し示す場合は、普通、親指、または手のひら全体を自分の胸に当てる。決して鼻先に指を当てたりしない。鼻は鼻以上の何物でもないからだ。

 ところで、なぜ、私達日本人は、鼻に自分自身を代表させる程の地位を与えているのだろう?ついでに英語でnosyと言えば、せんさく好きのこと。

 人差し指の名前の通り、日本では誰かを指し示す場合にも、この指でその人、多くの場合は顔、を指し示す。ところがイギリスでは、この動作は相手が「敵」であることを示す。指差した相手は、自分の敵。喧嘩するときにしか、こんなことはしない。

 もし話している相手の日本人が、微笑みながら自分の顔に突然人差し指を近づけてきたら、イギリス人であればきっとびっくりするだろう。こいつは敵か?味方か?

 イギリスでは、会話の途中、相手を指し示す必要がある場合、手のひらを上に向け、そっと相手のほうに差し出すことが多い。

 あと、関係無いけれど、日本人が無意識にやりがちなのが、広げた手のひらを下に向け、上から下に振り下ろすような動作。特にスピーチに熱が入ると、ついこうやってしまう人がいる。

 これは、相手を「押さえつける」動作で、やはり歓迎されない動作だ。「私は、皆さんの意見を聞きながら、やっていきたいのです」なんて、いくら熱弁を振るっても、両手が「おまえ達の話なんか誰が聞くもんか!」と言っているようなものだ。

 それにしても誰かに教えられたわけでもないのに、皆、同じ様にしてしまうのはなぜだろう?


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