ホスピタリティー_イギリスで快適に過ごす秘訣

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 伝統的にイギリス人のいいところのひとつとして、ホスピタリティーの精神がある。特にウェールズ人は見知らぬ人に対しても親切だ、という定評がある。これに対し、日本人の親切について、ある人は「ビン入りケチャップのようだ」といっていた。逆さに振ってもなかなか出てこないケチャップだが、出るときには一気に大量に出る。日本人は、はじめは冷たくとっつきにくいが、一度仲間になると、とても親切で、時には親切の度が過ぎる、というわけだ。

 話は変わるが、学生のころ、時計店でアルバイトをしたことがある。当時はデジタル時計が一般的になり、各メーカーの競争激化で一気に値段が下がり始めていた。地元のディスカウントショップの時計売り場で働いたのだが、ショウケースを何重もの人が取り囲むものだから、圧力でずれたショウケースを、内側から押し戻さねばならなかった。

 ある日、買い物客の中に友人がいたので、うっかり「ちょと安くしておくよ」と言ってしまった。店長に値引きしてもいいかと聞いたら、「一人値引きしたら、お客さんみんなに値引きしなければならない。でもあなたがお客さんと約束したのなら仕方がない」と50円渡してくれた。調子にのって軽はずみなことを言った自分が恥ずかしくなった。

 激しいディスカウントが一段落すると、その店の系列店でアルバイトした。繁華街にあって、競合店がひしめく激戦地だ。一人のお客さんが、電卓付き腕時計を見にきた。いろいろと質問されるので、説明書を広げながら、これはできる、これはできない、と説明した。一通り説明を聞くと、「じゃあ、また来るわ」と言って店を出ていった。

 1時間ほどして同じお客さんがやってきた。「ほかの店にも行ってきた。ほかの店はここより500円安かったが、あなたが一所懸命説明してくれたので、この店で買うことにした。売ってくれ。」

 恥ずかしかった50円と、うれしかった500円。人に対して平等であること、見ず知らずの人にも親切であることは、それから10年後のイギリス生活でも大いに役立った。


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