海苔を食べる

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ウェールズ人は海苔を食べる。ざっと調べたところでは、海苔を食べるのは、世界でも日本人とウェールズ人ぐらいだ。

ウェールズで食べるのは板海苔ではなく、ゆでてペースト状にした海苔だ。ウェールズ人はペーストの海苔は食べるくせに、まきずしの焼き海苔は、食べ物に見えないという。トーストに塗って食べたり、ハンバーグに混ぜたり、グラタンに魚肉と一緒に入れたり、あるいはCornwallでは、酢と一緒に冷たいまま食べる。私はウェールズの海苔を食べたことがない。

勤務先の真ん前にあるパブで、たまに物売りがやってきて海苔を売っていた。酔った勢いで一つ買ったのだが、食べかたがわからない。黒くてどろどろしている。日本人もウェールズ人も、最初に海苔を口にしようと思いついた人は、かなり勇敢な人だったのだろう。

ウェールズではラバーブレッド(Lavabread)という。Lavaは溶岩だから、溶岩パン、ということになるが、Lavaはラテン語の「洗う」「(岸など)を洗う」という意味の言葉から来ている。Laverbread(Laver=海苔)とつづることもある。

たん白質、ビタミン、タウリンが豊富な海苔は、古代ギリシャでは肥料に、クレタ文明では染料に、ローマ時代には家畜の飼料に、アイスランドでは噛みたばこ代わりに、イギリスではブランデーに、フランスではデザートにも使われたそうだ。


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