マンガ(漫画)

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 海外に影響を与えた日本文化といえば、ゴッホと浮世絵の関係などが思い出される。現代日本文化の欧州進出成功事例といえば、漫画だ。"Manga"はすでに、国際語といってもいいだろう。

 「今日はケリーも早く家に帰るんだろう?」何やらうれしそうに同僚のS君がいう。「え?何で?」と聞き返すと、「だって、今夜はテレビで"アキラ"やるじゃない。見なきゃ(You MUST see it)。」と意外だという顔をされた。

 英国に限らず、欧州では日本の漫画の人気が高い。欧州漫画のおよそ三分の一は、日本漫画だともいわれているが、与えた影響はそれ以上だ。ドイツで"アルプスの少女、ハイジ"を見たことがある。あれをドイツ語で聞くと、なかなか迫力がある。

 本当は日本漫画なのに、自分の国で作られた漫画だと勘違いされているものもあるかもしれない。逆の例では、フィンランド生まれの"ムーミン"。日本オリジナルだと思っている人もいるだろう。たとえばそんな感じだ。ちなみにムーミンはカバではなくて妖精らしい。

 日本の漫画が成功した理由は、優れたアニメーション技術もあるが、何よりも内容が日常的、現実的であり、思いがけない展開を見せることにある(日本の常識は、世界の非常識だからだろうか?)。そして、漫画を海外に進出させた人たちの努力も大きいに違いない。

 これに対し、日本の音楽、歌謡曲は、せいぜいアジアどまりという感がある。中国語圏では、日本音楽の人気が異常なほど高いのに比べ、英語圏では異端的扱いだ。CDショップの「変わりもの音楽コーナー」で、まれに日本のものが置いてあったりする。せりふを簡単に翻訳、上書きできる漫画に比べて、歌声そのものを変えられない音楽は、そのままでは受け入れられにくいのだろう。

 メロディーだけなら海外進出のチャンスは大きい。ベルギーの駅で、松田聖子の「赤いスィートピー」のメロディーが流れていたのを聞いたことがある。結構、良いカンジ。


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