テーブルを拭くのはマナー違反か?

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 外国に行ったとき、あなたはこう嘆くことがあるかもしれない。「ああ、何ということだ。この国にはマナーというものがないのか!」。

 日本の常識は世界の非常識という言葉があるが、残念なことにこれは本当だ。

 英国で生活を始めて間もない頃、先輩と食事に行ったときに、テーブルにこぼれたコーヒーをティッシュペーパーで無意識に拭き取った。

「前田君、テーブルを拭くとは日本人だねえ。だけどレストランにはテーブルを拭くことを仕事にしている人もいるんだから、その人の仕事を取っちゃいけないよ」。英国人は辛抱強く、マナーをわきまえているといわれるが、これはあくまで英国の常識、マナーの範囲内での話し。日本人の価値観と違うからといって、英国人を非難したり、あるいは日本の常識や価値観を強要するのは、極端に言えば外国人が土足で和室に上がるのと同じ。郷に入っては郷に従え、だ。

 ただし、ここ一番、日本人らしさを発揮すべき場面に遭遇するときもある。日本人としての美徳を、勇気をもって行動すべきときが来るかもしれない。その国の常識を充分理解し、その範囲内で行動できたときに、初めて「あの人はすばらしい日本人だ。日本は礼儀の国だ」と賞賛されることだろう。

 相手が自分の文化と違う場合、最初に感じるのは、苛立ちや、怒りの感情だ。だけど、それらは相手が悪いというより、自分の無知が、自分自身を緊張させているだけ。「そんなはずは無い、自分は正しく、相手が間違っているんだ」、と。

 異文化とまったく接触せずに一生を終える人は、それはそれで幸せだろう。だが、現代では文化が違う人たちとも、何とかやっていかざるを得ない。しかも相手がこちらの文化を理解してくれる人たちばかりだとは限らない。

 争いごとは、無知と恐怖から生まれる。平和は、相互理解と勇気から生まれるものだと信じたい。


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