狂気か泥か?_ウェールズ人は泥んこ遊びがお好き

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 紳士たるもの、何事にも慌てず騒がず、冷静に、礼儀と秩序を守って行動すべき。ではあるが、時として思わぬ騒ぎをはじめてしまうことがある。

 BBCウェールズだったと思うが、テレビで泥水飛び越え大会の中継をやっていた。排水路と思われる泥水の流れを棒を持った選手が、棒高跳びの要領で飛び越える、というものだ。飛び越える排水路は3メートルほどの幅があり、飛び越えるには、けっこう勢いをつけなければならない。だが、勢いよく走ってきて、棒を突き刺しても、棒はズブズブと沈むばかりで、よけいに泥に取られ、選手は反動で泥の中にたたき落とされるというぐあいである。

 どうみてもこの競技には、生産的なところはなく、精神的、肉体的に昇華されるといった様子もなく、時間と労力をかけて参加する意義はまったく思いつかない。他にも、同様の排水路を自転車で勢いよく渡ろうと試みる競技や、果てはシュノーケルと足ひれをつけて排水路を泳ぎきる、という競技がある。なぜそうまでして泥だらけになりたいのかは謎だ。

 日本のバラエティー番組で、芸能人がばかばかしいことをするのに似ているが、ウェールズで行われているものは、一般の人たちによるものであり、テレビ番組の演出というよりは、おかしな事をやる人たちがいるからテレビでも中継する、という感じだ。

 泥シュノーケル大会のほうは、国際大会と銘打っているだけあって、アイルランドやオーストラリアからも選手が参加する。英連邦がらみであっても、二国以上が参加すれば国際大会と言えるから都合がいい。しかし、優勝賞金が40ポンドでは、電車賃にもならないのは言うまでもない。


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