ノイシュヴァンシュタイン城

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 バイエルン州でもっとも人気がある王宮、ノイシュヴァンシュタインは、かつてホーエンシュバンガウ城の廃墟があった岩山の頂上に建っている。シュヴァンはドイツ語で白鳥。その名の通り、湖と山を背にした、絵に描いたように美しい城だ。

 おとぎ話の挿絵に出てくるような姿から、一時は砂糖菓子、道楽の城とまでいわれたが、今や観光客が途絶える事が無いほどの人気。「世紀の無駄使い」も時代が変われば評価が変わるものだ。どこかの国も「経済効果絶大」をうたい文句に、ほとんど車が走らない高速道路ばかりにお金をかけるぐらいなら、何世紀か後に貴重な観光資源となるようなものを作って欲しいものだ。

 さてこの城はどこかで見たような城でもある。実はディズニー映画で使われる城のイメージは、この王宮がモデルだといわれている。観光客は、まずその城の美しさにひかれ、次に城主、ルードヴィッヒ二世の悲劇に心を奪われる。

 過度の権力意識からくる人間嫌いは、父王の教育のかたよりが原因だったとされる。宮廷の人間関係に嫌気がさし、素朴な民衆を好んだ王は、ロマンチックなものへと傾倒していった。リヒヤルト・ワーグナーとの運命的出会いが、この若きバイエルン王を芸術の世界にのめり込ませた。王が経済的に支援していたワーグナーは、いつしか政治にも口出しするようになり、政府、民衆の圧力で追放されてしまった。これが王の人間嫌いをさらに決定的にした。

 政治的に形骸化した存在となった国王は、生涯結婚もせず、美しい自分だけの世界、城の建築に傾倒していった。いくつもの城を一度に作り始めたために、財政は急速に悪化した。

 ついに政府側は国王を精神病と決めつけ、居城わずか二年でノイシュヴァンシュタイン城から引きずり出した。1886年6月のある夜、王を精神病と断定した医師とともに散策に出た王は、翌朝、その医師とともに水死体でみつかる。真相は今日でもなぞとされている。

 かわいらしい白鳥の城には、そんな悲しい話しが隠されているのだ。

ノイシュヴァンシュタイン(PC用画像)

ドイツ南部フランクフルトローテンブルク・ノイシュヴァンシュタイン城・ミュンヘン


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