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 日本人が新聞の記事に期待するものとイギリス人のそれは、違うようだ。新聞に書いてあることが真実かどうかは、結局は読む人の責任になるというのがイギリス流といえる。従って、新聞から真実を読み取ろうとすれば、少なくとも2紙以上を読まなければならないが、私は、関心事があればすぐ職場の同僚に聞いていた。その同僚のいうことが真実かどうかを確かめるため、ほかの同僚に同じ事を聞いたのはいうまでもない。

 イギリスの新聞は、高級紙、大衆紙と大きく二つに分かれ、それぞれに良いところがある。

 紙の材質は似ていても、内容はとっても違う。

 高級紙には、比較的本当っぽいことが難しい英語で書いてある。難しい単語だから本当っぽくみえるだけかもしれない。

 大衆紙には、話半分の内容が、比較的容易な単語で書いてある。

 信憑性についてはたとえばこんな感じだ。

 勤務先でぼや騒ぎがあったときのこと、次の日新聞を見てびっくり。そこには赤々と燃える会社の写真が写っており、炎は天をも焦がす勢いのように見え、そこに写っている会社は全焼を免れないかに見えた。

 前夜、"火事だ"との電話を受けて、眠い目をこすりながら職場についたときには、すでに消火活動のおかげで下火にはなっていたものの、燃えたのは倉庫の一部で、とても写真で見るような炎が立ち上がっていたとは考えられなかった。

 新聞では黒焦げになっていたはずの事務所で、いつもと変わらない朝のお茶の時間、くつくつと沸いた電気ポット越しに同僚にそのことを話すと、「だって新聞だから」という返事だった。


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