鼻じゃなくて私

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 自分の気持ちを伝えるのに、言葉だけでなく、表情、しぐさを交えると、より効果的だ。「愛しています」も、誠実な言葉とともに、相手の目を見つめながら言えば、より伝わるだろう(女性の場合は上目使いにするとさらに効果UPだそうだ)。力強く伝えたいなら、両手を広げても良いだろうし、秘めた思いの告白であれば、両手を胸の前で握りしめても良い。

 ところでこれらのしぐさは世界共通なのかといえば、そうであるものと、そうでないものがある。意外に伝わる例は、「レストランなんて怖くない」で紹介したメニューやお勘定のしぐさ。社会的な意思伝達だ。

 ところが、より個人的感情に関係してくると、国によってずいぶん違うものもある。

 例えば、仲間内で誰かが何かをやらなければならなくなったときなど、突然誰かに「ねえ、あなたやってよ」なんていわれると、思わず、「え?私が?」と自分を差すだろう。この時に、多くの日本人は人差し指で自分の鼻を差す。英国人は、こういう場面では、自分の胸を差す(差す指は人差し指でも親指でも、五本全部使っても良い)。

 英国人のしぐさは、胸→心臓→心→自分、という連想であることが推察される。では、われわれ日本人は、なぜ鼻を押さえるのだろう。鼻が「自分」を象徴しているのはなぜか。日本人は鼻に自らの人格を重ねているからか?。う〜ん、違うような気がするなあ。謎だ。

 幼稚園のとき歌った「大きな栗の木の下で」の振りつけで、「あ〜な〜た〜と、わ〜た〜し」のところ、あなたは自分のどこを差しますか?


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