反則金を払おう

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 交通違反で捕まったら、指示された通りに反則金を払う。これ常識。このサイトを訪れた心正しいあなたが、「何とか払わずに済ませないか」などと考えることは決して無いと確信している。

 さて、イギリスで交通違反をしてしまったとき、心ならずも反則金が払えないときがあった。なにかと時間がかかるイギリスでは、違反金の支払い通知が届くまで二ヶ月近くもかかるのだ。

 ある日のこと。高速道路から降りたら、ランダバウト(ロータリー)の交差点。「あれ、どっちに行くんだっけ?」と、路肩に車を止めて地図を見ていたら、ちょうどおまわりさんが来た。「ラッキー、道教えてもらおう!」。だが、おまわりさんは道を教えてくれる代わりに「看板を見ろ。高速道路のレギュレーション(規則)はここまでって書いてあるだろう」という。意味がわからずに私がぼんやりしていると、「つまり、ここに車を駐停車してはいけないってことだ」。

 おまわりさんは私に身分証明書の提示を求めた。イギリスでは免許証の携帯は義務付けられていないので、身分証明になるものならなんでも良い。たまたま持っていたパスポートを見せた。「ふ〜ん。で、いつ日本に帰るんだ?」。

 (いつ?そういえば考えたことも無かったなぁ)そのとき突然、あと二ヶ月で帰国するような気がしたので、「二ヵ月後に帰国予定です」とはっきり答えた。短すぎず、だが反則金支払い通知が自宅に届くには微妙な時間だ。ちょっと考えてから「じゃあ、帰国するまで、十分注意して運転するんだよ」と言ってくれた。

 今回のように軽微な場合はともかく、重大な違反や、対人、対物事故の場合は「国外逃亡の可能性あり」で身柄を拘束されることもある。海外出張のため空港に行く途中、接触事故を起こして、イギリス内にとどまらなければならなかった人もいた。「必ずイギリスに戻るから」と言っても聞いてもらえなかったそうだ。

 さて、その後、本当に帰国まで二ヶ月だったかどうか、今となっては記憶が定かでない。次の話しは「国際免許の特権を悪用してはイケマセン」。(そんなこと書いていいのかよ?)


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