プレゼント、イギリスより愛をこめて

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プレゼントの渡し方、もらい方も、万国共通というわけではない。

「お代官様のお好きな饅頭でございます。」「越後屋、おまえも悪じゃのう。わははは。」「うぇへへへ。」こうやって渡すのは小判。この場合、お代官様は、紫のふくさの下にある小判を、越後屋の前で開けていちいち確かめたりはしない。

これに対し、イギリスでは、プレゼントをもらったら、その場で開けるのが基本だ。あなたが悪代官で無くても、日本では、一般にもらったプレゼントをその場で開けたりしない。ここが違う。

イギリスでは、プレゼントを開けて、中を確認したうえで、そのプレゼントをもらって自分が如何に喜んでいるかを贈り主に伝えるのがマナーになっている。

つまり、プレゼントを渡す、プレゼントを受け取る、包装を開ける(たいていはうれしさをこらえきれないとばかりに勢い良く、びりびりと破り捨てる。)、箱を開ける、「わあ、これ前から欲しかったんだ!」などと言う、贈り主は「喜んでくれて私もうれしい」と答える、といった手順を踏まなければならない。

だから、渡したほうも相手がプレゼントを開けるまで、そこで待っていることになる。ところが日本人がプレゼントを渡したり、もらったりするときに、"開けて、喜んでみせる"という常識に従わなかったりすると、その場はとても間抜けなものになってしまい、せっかくのプレゼントも喜びは半減してしまうだろう。

ところで皮肉屋のイギリス人であるから、うれしくないものをもらったときにも、皮肉が入る。たとえば、仕事で何か頼まれたとき、その仕事を本当はやりたくないけど仕方なくやる、という場合、わざと"This is what I wanted."と言ったりする。もちろんイントネーションは尻下がりになる。こちらもすかさず"Glad you like it."とやり返そう。

ところ変わってアメリカでは、プレゼントの渡し方、もらい方自体はイギリスとまったく同じだが、プレゼントに値札や、レシートが付いたままになっているところが違う。アメリカ人からはじめてもらったプレゼントに、レシートが付いていたのには驚いた。

聞くと、もしももらったほうがそのプレゼントを気に入らなかったり、あるいは、すでに同じものを持っていたりするといけないから、そんなときは、もらったほうは取りあえずお礼を言って、後日、レシートと商品をもってお店に行き、商品を自分が気に入るものと交換してもらう。もちろん、プレゼントの内容によっては交換不可能のものもあるから、贈る側はその辺も考慮してプレゼントを選ぶようだ。この辺がアメリカ式気遣いらしい。

アメリカでは、クリスマスやバレンタインデーなど、プレゼントシーズンの直後には、だから、お店は商品を交換する人達が大勢やってくる事になる。

イギリスでは、あまりこういう事はしないようだ。

イギリス人は我慢強い。

料理を二皿、目の前に出されたとき、自分が好まないほうからまず手を付ける、というのが、イギリス式のマナーらしい。


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