子供たちを守れ!

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 「あの子かわいそう」日本に帰ってすぐのころ、後部座席に座っていた5歳の長男が急に泣きだした。どうしたんだと聞くと、小学校から帰宅途中の子どもが、一人で歩いているからだという。「きっとお父さんとお母さんに捨てられたんだ。かわいそう」。

 日本の子どもたちは、先進国並に危険な通学路を、発展途上国並に両親に見放された状態で毎日歩いている。これでは事件、事故が起きないほうが不思議だ。いや、昔の日本、治安がよく平和だったころの日本なら、それでよかったかもしれない。しかし時代は元には戻らないのだ。

 イギリスではどうかというと、登下校の際は、両親もしくはベビーシッターが送り迎えをする。それも毎日だ。母親の負担が大きくて大変だ、と思いきや、実はこれ、夫婦で交代で迎えにいくことになっている。月水金が旦那さん、火木が奥さん、次の週は入れ替わり、というぐあい。

 え〜、これじゃ旦那さん、仕事にならないんじゃないの?そのとおり。仕事になりません。5時になったら、"Good night!"と言うが早いか、みんないなくなる。残業してもらおうと思えば、少なくとも一週間前にお願いしておいて、奥さんと子どものお迎えスケジュールを変更してもらわねばならない。あるいは、結婚していない人に残業頼むかだ。おっと、結婚していなくても同棲して子どもがいる、なんていうのはあたりまえだから、独身で、子どももいない人を探して残業を頼まねばならない。

 奥さんのほうが収入が多いというのも珍しくない。奥さんが急に出世して、「イングランドに転勤になるかもしれない」と聞いたときは、「あ、彼もイングランドについて行くかもしれない」と心配した。あるいは、引きとめるために(次の昇格のときは、ちょっとグレード上げてよ)というメッセージだったのかもしれない。幸い(?)奥さんがウェールズを離れることは無かったからよかったものの、もしそうなっていたら、夫婦の負担を平等にするために、二人の勤務地のちょうど真ん中にある町に引っ越していたことだろう。

 子どもを取り巻く環境には、他にもいろいろな違いがある。就学前の子どもなら、"ハーネス"や"ストラップ"と呼ぶ「ひも」を親と子どもの手首や体に結びつける。うっかりしていても子どもが迷子になったり、連れ去られたりすることが無い。

 同じ事を日本でやろうとすれば、さまざまな問題が生じるだろうが、今や日本の治安は最悪の状態にあるのだ。

 海外のツーリスト向けの雑誌に、「最も危険な国の一つ、日本」と紹介されているのは、あながち間違いとはいえないだろう。イギリス人の子どもが見たら涙するほど、日本の子どもたちは日々危険な状態に置かれていることを認識しておかねばならない。


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