逆回転カレンダー

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 予定外のトラブルも無く、まったく予定通りに仕事が進んでいけばいいが、そうでないことも多い。っていうかいつも予定通り進まない。特にe-mailがはびこってからというもの、朝PCを立ち上げれば聞いたことも無い予定外の仕事がぎっしり、それも全部「今日中に」。人類がe-mailの前にタイムマシンを発明できなかったのは、まことに遺憾と言わざるをえない。

 あらゆる日程が遅れる英国では問題はさらに深刻だ。英国人もタイムマシンは発明できなかったが、変わりに面白いカレンダーを「発明」した。

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Mon Tue Wed Thur Fri Fri Fri
 7  6  5  4  3  2  1
15  14  12  11 10  9  8
22  21  20  19 18  17  16
29  28  27  26 25  24  23
30  31  32  33 34

注1 ほとんどの仕事において、期日をたずねると、『3日前までに』などと返事がある。この問題を解決するため、日数は逆算する

注2 13日は縁起が悪いから飛ばす

注3 土曜日、日曜日は非生産的なので金曜日に置き換え。『今週中に』という仕事は、通常、三日分ぐらいの量があるため、金曜日を3日にする。

注4 同様に『今月中』という仕事をこなすために、月末に3日追加した。

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1)月始めは7日月曜日から始まる。しかも次の日は6日、続いて5、4、3、2、1と逆算している。例えば今月5日に入ってきた仕事の期日がその月の2日、つまり3日前だとしても、この逆算カレンダーなら間に合うというわけ。

2)カレンダーをさらに見ていくと、次の月曜日は15日。その週は、14日火曜、12日水曜と続き、13日が無い。注2参照。何ということだ!

3)良く見ると週末には金曜日が三日並んでいる。月火水目金金金。どこかで聞き覚えのある節回し。なるほど、こうすれば休日出勤なんかしなくても、毎日働けるから効率が良い。

4)月末。月末の週だけ、30日、31日と普通の順番になる。しかも32、33、34と3日も余分にある

 注釈にはさらに、このカレンダーがいかに優れているかを説明している。私は英国人の発想のすばらしさに感激すると同時に、日程遅れ解消の方向にも、この発想の豊かさを、少しは活用してくれればなあ、と感じざるを得なかった。


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