ラグビー

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 英国ウェールズのラグビー協会が、"トーナメントに出るには10年契約をしなさい"と、要求したのに対し、カーディフのチームは"最長4年契約まで"と譲らず結局、カーディフのチームは今後、ウェールズではなくイングランドのリーグで試合をすることになったそうだ。カーディフとスォンジーチーム両サポーターの試合後の"場外乱闘"が見られなくなるとはちょっと残念だ。

 例年5カ国対抗ラグビー大会が開催される。ウェールズ、イングランド、スコットランド、アイルランドそしてフランスが参加する。イギリス=イングランドと思っている人には2カ国大会としか思えないかもしれない。私もはじめはそう思った。イングランドに比べると強力なサッカーチームが少ないからということもあるが、イングランドではサッカー、ウェールズでは熱心なラグビーファンが多いようだ。ゴルフ、クリケットと共にラグビーもイギリスが発祥の地として有名だが、ほかにもスヌーカーだとかスケトルという9ピンのボウリング(元々はエジプトのものらしい)などいろいろなゲームがある。しかしウェールズで一番熱くなるスポーツと言えばやはりラグビーであろう。

 カーディフにはアームズパークという大きな競技場がある。百貨店やアーケード街のすぐ横にあるが、ラグビーの試合がある日には大勢の人で溢れ返り、交通規制がひかれて街なかに車が入れなくなってしまう。

 イングランド、スコットランドなどとの試合はもちろん、カーディフ対スゥオンジーといった隣町との試合でも盛り上がる。ラグビーファンは試合中のみならず、試合後も場外乱闘などに発展して警察沙汰になることもある。

 ウェールズ対日本代表という試合を見に行ったことがあった。イギリス人からの忠告として、「万一、まずないこととは思うけれどだよ、残り時間15分になって日本のほうがリードしているようなことがあったら、試合の最後まで見ようなどとは思わずそっと外にでて速やかに家に帰るようにしたほうがいい」。幸いにもその試合で日本がリードする場面がなかったので、日本人の私としては安全に競技場にいることができた。試合が終わっても、「日本のあの選手は体が小さいのに足が速くて素晴らしかった。すごい選手だ。」などと言ってくれたりして、大変和やかであった。

 英国風ラグビーの楽しみ方は、まずお昼ごはんからはじまる。試合は夕方4時に始まっても集合時間は11時半とかだったりする。レストランで世間話をしながら、のんびりお昼を食べるとつぎはパブやホテルのバーに行ってビールを片手に談笑する。競技場ではお酒を飲んでいる人はいないが、(多分禁止されているのだろう)競技場に着くまでにはすっかりできあがった状態になっている。試合が終わるとまたパブに繰り出す。上記の試合が終わったときもなかなか帰してもらえなかった。お昼からずーっと飲んでいるのでさすがに最後は「いや、後ハーフパインツだけしか飲めない」と言っているのに、イギリスにしては珍しいことだが、「これがこのパブのハーフパインツだ」などとしっかりワンパイントのビールをおごってくれたりする。話はラグビーにとどまらずちょっとお下品な話になったりでどんどんと夜は更けていく。

 ラグビーを楽しもうと思ったら、選手だけでなく観客も体調は万全にしておかなければならない。

筆者追記:2000年からイタリアが加わり、6カ国対抗になった。アームズパークはミレニアムスタジアムに生まれ変わった。


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