皮肉

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 ともに皮肉と訳されるironyとsarcasmだが、イギリス人はこの二つを明確に使い分けている。一言でいうとアイロニーのほうは、より直接的ですぐに皮肉と分かるものであり、サーカズムのほうは、婉曲的ですぐには皮肉だとわからないものである。婉曲的であるほどすばらしい皮肉とみなされているようで、時には皮肉をいわれた本人が皮肉と気づかないことさえある。

 たとえば、「君、足が短いね」といわれて「あなたほど胴長じゃ無いけどね」といい返すのはアイロニー。皮肉とすぐに分かる。だからこれはサーカズムと呼ばない。

 ある日の午後。あと30分でサンプルを出荷しないといけないという、切羽詰まった状況でのこと。同僚のAと準備を急いでいたところへ他部門のDがやってきた。Dは「ケリー、Tさんを知らないか?」と聞く。Tさんは日本人で、Dの上司にあたる。

 (日本人だからって、何から何まで知ってるわけじゃないんだ。自分の上司の居場所ぐらい、自分で知っておけ!俺達は今忙しいんだ!)と心で悪態をついたものの、礼儀を重んじる日本人としてはそのまま感情をあらわにしてはいけない。

 「知らない。ところでKさんはどこにいるか知らないか?」と聞き返した。Kさんは私の上司だ。Dは「悪いけど知らない。」といって立ち去った。

 その後、出荷準備も何とかめどがついて、いよいよあと一個で全部というときになって、突然Aが聞いてきた。「ところでケリー、さっきおまえKさんがどこに行ったのか聞いてたけど、あの時本当に居場所を知りたかったのか?」。私は答えた。「いいや。別に。」

 数日後、私は職場でディプロマ・オブ・サーカズムの称号を与えられた。


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