シャワー付き寝室のなぞ

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 英国の家は1階が公的な空間で、2階がプライベートな空間になっていることが多い。リビングやダイニングは1階、寝室は2階だ。日本と違ってお風呂も2階にある。客人がいても、住人は気にせずにシャワーを使うことができるわけ。

 英国で借家住まいをしていると、結構引越しが多い。たいていは一年契約だからだ。ある年も引越しすることになって、会社の人事社員と一緒に物件を探していた。不動産屋から連絡があって、条件に合う家が見つかったというので早速行ってみることに。1階を見終わって2階に上がり、主寝室の説明を聞く。

 「ケリー、何をにやついているのよ」。突然、人事の女子社員が言う。「あ、いや、何でもない」。その主寝室の隅には、シャワーのブースがある。英国では最近、主寝室にシャワーを置くのが流行っているようだ。絨毯敷きの部屋に設置できる、組み立て式のシャワーブースは、ホームセンターでも売られているほど。

 英国の家は決して広くはない。主寝室を出て数歩も歩けば風呂場があるのに、なぜ寝室の中にシャワーが必要なのか?夏でも涼しく、よほどの激しい運動でもしない限り、汗をかくことさえないのに、なぜ主寝室にシャワーがあるのか?

 そんなことを考えていたところを、先の女子社員にするどく突っ込まれたわけだ。


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