スヌーカー

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 イギリスには、いろんな変わったゲームがある。ラグビーだってフットボールといいながら、ボールを持って走ってもいいし、ボウリングも"スケトル"と呼ばれる9ピンのボウリングがあり、普通のボウリング(10ピンボウリングという)とは違ったテクニックを要求される。ダーツはパブのゲームだが、実際スポーツなのかなのかどうかは意見が分かれる。パブには他にも正体の知れないゲーム、異様なゲームがたくさんある。屋外に目を転じると、野球に似ているが、何度ルールを聞いてもその全容がつかめないクリケットが非常に盛んだし、芝生の上で行う、カーリングのようにソフトボール大の相手の球を的の外にはじき出すようなゲームもある。

 ここでは、ビリヤードに似たスヌーカー(Snooler)に付いて述べてみたい。

 ロンドンのピカデリーサーカスに面して大きなスポーツ店がある。ここの4階か5階か忘れたが、スヌーカー用品を売っているフロアがある。そこをうろうろしていると、日本人の高校生ぐらいのグループがやって来た。私は「日本では今度はスヌーカーなんかがはやりはじめたのかな」等と勝手に想像して見ていたら、靴がどうこう言っている。君たち、それはスニーカー(Sneakers)じゃないの?

 日本に紹介されているビリヤードとの違いは、まずテーブルが広いこと。ざっと2倍はあるんじゃないだろうか。的玉(ターゲットボール)は数字が書いてない代わりに、多数の赤い的玉と、黄色や緑といったカラーボールの2種類がある。白い突き玉(キューボール)を突いて赤い的玉、カラーボールを交互に落としていく。赤い的玉の方は、一回落とすとテーブルに戻されることはないが、カラーボールの方は、落としても最初の位置(カラーボールには定位置がある)に戻される。的玉を落としたときには点数が入るが、赤い的玉は1点、カラーボールはそれぞれの色に応じて点数が決まっている。したがって赤い的玉と、高い点数のカラーボールをいかに効率よく、かつ交互に落としていくことができるかで勝敗が決まる。

 この交互に落としていくと言うのがスヌーカーの面白い所だ。失敗するとファールになって相手に順番が移るのだが、相手にどれだけ不利な位置に突き玉を残しておけるかが重要になる。ファールの種類にもよるが、ファールした状態のまま、突き玉、的玉の位置を変えないままに相手に打たせるように仕向けることができる。自分がねらいの的玉を落とせないときは、わざとファールをして、相手に順番を回すのだが、この時相手に有利な場所に突き玉を残しておくような人は誰もいない。相手をどれだけ不利な状態にして窮地に陥れることができるかが腕の見せ所になる。なんかこういう風に書くととっても意地悪なゲームのようだが、実際意地悪なゲームなんだから仕方がない。

 詳しいルールはFirst Snooker Experienceに説明されています。

 毎年、フットボールシーズンが終わりに近づく2月頃、イギリスでトーナメントが始まる。トーナメントは7月に終了するまでテレビで放映される。プロはトーナメント中はイギリスにいて、後の半年は国外のトーナメントを順に回っていくそうだ。スヌーカーはイギリスではポピュラーなゲームの一つで、パブなんかにもスヌーカーテーブルを置いていて年中遊べるところもある。

 テレビでトーナメントを見ていると、選手二人は黒の上下に蝶ネクタイ、その他に落ちたカラーボールを定位置に戻すおじさんがいる。このおじさんも燕尾服のようなのを着ていて、白い手袋で拾い上げたカラーボールをキュキュっとふいてはテーブルの上に戻す。私がイギリスにいた頃はジミー・ホワイトという選手がすごく強くて人気もあった。同氏の名前のコンピュータゲームもあったほどだ。選手が次々に的玉を落としていくと拍手が沸くのだが、ファールをして相手が打ちにくいところへ突き玉を持ってきてもさらに大きな拍手が沸く。

 とっても不思議なゲームだ。


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