スピード違反の言い訳

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 やってはイケナイとはわかっていても、無意識のうちにやってしまうことだってある。ゆっくり走る前の車を抜いたときに、結果として法定速度をほんのわずか超えてしまったからといって、彼を極悪非道呼ばわりすることもないだろう。

 カーディフ城から市役所前を通り、北に向かう幹線道路。高速道路を越える陸橋(フライオーバー)は、どういうわけかそこだけ30マイル制限になっている。魔が悪いことに、私のすぐ後ろをパトカーが走っていた。「後ろがにぎやかだ。音楽でもかけているのかな?」とバックミラーを見る。ライトが点滅しているのを見て、はじめて楽しい音楽ではなく、自分の車を制止しようとする警官の声だと知った。

 そんなにスピードがでていた自覚もない。車を止めると、「おまえ、英語わかるか?」と聞いてきた。「あ、あ〜、ノー。」後で考えるとなんでそんなウソをついたんだろうと思う。一度、英語わかんないことにしたら、まずい雰囲気とはわかっていても英語は使いにくい。

 いろいろ聞いてくるので「アイ・ドント・アンダスタンド」を繰り返していたら、にわかに警官の態度が硬直してきた。「私はおまえを逮捕する権利を持っている」と宣言されて、「あ、どうもすみませんでした」と言ってしまった。違反したときのビデオテープも見せられ(違反車までの距離とかスピードとかが、画面に表示される)、しっかりお灸をすえられたうえ、「はい。後で通知が行くから、これ持って近くの警察署まで行きなさい」とお土産までいただいた。

 所詮、小心ものは、権威に対してすぐばれるようなウソをつくものじゃない。


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