ストライキ

イギリス(PC)>エッセイ(携帯)制度・教育>ストライキ

 日本ではプロ野球史上初のストライキが行われる。歴史上、初めて労働組合を作ったのは産業革命の国、英国。貧富の差が広がる中、人間らしい生活を勝ち取るためにストライキなどの戦術が考え出された。

 民営化が進んでいる英国では、いろんなサービスがストライキのために止まる。さすがに警察のストは無いけれど、郵便配達、鉄道運行などがストで止まる。こういう公共サービスが止まるのは迷惑な話しだが、反面、それだからこそ、手段としてのストが有効なのだろう。

 郵便ポストは誰も集配に来ないので、あっというまに満杯になるし、駅まで行ったら電車のストで学校に行けない。ストライキになりそうだと、新聞やラジオで報道されるようだが、英語が母国語で無いので、どうしても情報不足になる。不安であれば、駅に電話すれば、今日はストかどうかを教えてくれる。どうやら、電話応対の社員は、ストの間でも働くようだ。運転手の組合と、駅員の組合が違うからだろう。

 問題はポスト。一旦ポストに入れた郵便物は、受け取る予定の人はもちろん、出した本人にも文字通り手を出せない状況になる。離婚した妻への生活費だとか、支払い期限ぎりぎりの小切手だとか、そういったものが配達されない。

 そんなストの日、ウェールズ人の同僚に電話がかかってきた。呼びだすと彼が応えて「ああ、元の妻からだったら、小切手は郵便ポストの中だよ、って答えてくれ(The cheque is in the post)」と冗談をいった。

 そういえば、郵便のストになると、お約束のようにポストが満杯になる。すぐには配達されないとわかっているのに、だ。ストに便乗して、いろんな言い訳をしている英国人は、意外に多いのかもしれない。


イギリスウェールズ目次に戻る KeriMaedaWales