雨と泥棒

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イギリスは治安が良いと言うべきか、悪いというべきか?外国という外国はどれもアブナイ、なんて言うひともいる。

私なりに解釈すれば、すきだらけの典型的日本人行動を取り続ける限り、安全な国なんて一つもなく、反対にその国なりの常識的な防衛手段を取っていれば、それほど危ない目にもあわない、と言うことになる。

わざわざ泥棒をするために日本に来て、荒稼ぎを働いた外国人が捕まったと言う記事を最近読んだ。犯罪を肯定する気はさらさらないが、捕まるかも知れないリスクと、航空運賃を差っ引いても儲けがあると踏んだのだろう。

さて、イギリスでは車上ねらい、自動車泥棒、空き巣が多い。何年のものか覚えていないが、イングランドとウェールズを合わせた車上ねらいの被害件数は、アメリカ全土のそれを上回るというデータを見たことがある。アメリカでは車ごと持っていく自動車泥棒の方が多いそうだ。これに対抗するため、優秀なアラーム装置が開発されている。

車の方はまた別に記述するとして、ここでは、空き巣について述べてみる。

泥棒に入られるという被害は非常に多い。空き巣だったり、深夜寝静まっている時間帯に入られたりする。どれくらい多いかという割合を直接ここで言明するのは避けるが、4年間強の在住で私の家が被害に遭わなかったのは、たまたま運が好かっただけである。

1 泥棒の行動パターン

基本的にイギリスの泥棒は非常に気が小さいといえる。泥棒に入る家は慎重に選ぶ。警報装置がないか、空きっぱなしにしている窓があるか、人が家の中にいるかどうかはっきり見分けられる物がないか、逃走しやすいか、侵入、逃走経路が他の家からの死角になっているか等である。

泥棒には、グループでやってきて一度に何軒も荒らすプロから、子どもを使う家内事業(?)までさまざま。

プロにねらわれたらどうしようもないが、痛ましいのは子どもを使う手口だ。イギリスの窓は、換気効率を上げるために全開に開く日本の引き戸式ものと違って、ちょっとしか開かない観音開きタイプが多い。蒸し暑い日本とは気候が違うためでもあるが、防犯の目的もあるのだろう。

だが、この、ちょっとしか開かない窓も、それより小さいからだの子どもなら、すり抜けることができる。まず、不注意にも開けたままにしている窓まで子どもを抱え上げて、家の中に侵入させ、それからドアや、大人が通れる窓を開けさせるという手口だ。

大胆なこの手口は、2階に寝室があるという典型的イギリスの家ではじめて可能になる。特に、風が強かったり、雨が強かったりして、小さな物音がかき消されるような夜は、泥棒にとっては絶好の泥棒日和ということになる。

2 防衛手段

完全に泥棒に入られない手段があるとは思えないが、危険を最小にすることはできるし、やらなければならない。

前述の通り、イギリスの泥棒は気が小さい(もっとも本人に聞く機会はなかったので、あくまで想像だが)。車も家も、泥棒が入りにくいように用心しているんだぞというポーズさえ示すことができれば、泥棒の方からよってこなくなる。たとえば駐車場に何台かの車が停まっているとする。ちょっとドアを開けるとけたたましいアラームが鳴る車と、アラームどころか鍵もかかっていない車があるとすると、泥棒はどちらをまずねらうだろうか?家も同じである。

以下に主な注意点を挙げる。くどいようだが、これだけ手を打っておけば大丈夫という保証はないし、以下の条件を満たさないからといって必ずしも泥棒に入られるわけではない。

警報装置 いわゆるアラームと呼ばれている装置で、これが取り付けられている家の外壁には、目立つように"ALARM"と書かれた50センチ四方ぐらいの警報機が取り付けられている。(実際には配線されていない、見てくれだけのものも多いが、効果は同じ)
あまりに基本的だが、寝るときは閉めておく。夏でも開けっ放しにできるのは寝室ぐらい。人がいる寝室にいきなり入ってくることはまずないが、絶対大丈夫ということもないのでご注意。
周囲の家 すべての窓やドアが、どこかの家から見えるような位置にあること。できれば家の周りには、日中から家にいる、お年寄りの方が住んでくれているとさらに心強い。
幹線道路 幹線道路に面している家も、逃走しやすいためにねらわれることがある。泥棒は必ず下見に来るので、下見のされやすさからも、幹線道路近くの人は日ごろから注意が必要だ。また、裏庭のすぐ裏手が幹線道路と言うのも、逃走を容易にするので注意。
ガレージの前には、車を停めておく。特に旅行中など、いつもは車が停まっている家に、夜間車がなければ「留守にしています」と言っているようなもの。2台車があれば、ガレージは空にしてでも一台は外に駐車しておきたい。まあ、できれば、ですが。
タイマー 一定時間になると部屋の電気やラジオが鳴るようなタイマーを使う。タイマーがなくても、旅行中は階段の電気など、点けっぱなしにしておく。電気代よりも泥棒対策の方が大事だ。
カーテン 旅行などで留守をする場合、カーテンは締め切っておかない。かといって、中が丸見えになるほど全開でもまずい。いるのかいないのかわからないようにしておくのがコツ。
保険 火災保険と盗難保険、少なくとも最低限のものには入っておく。

あまり神経質になっても仕方がない。上記の条件をすべて満たしていても取られるときは取られる。金目のものは持たず、取られてもいいや!という寛大な気持ちを常に持っておく。そうすればハッピーです。泥棒に入られた話はたまに聞くが、捕まって金品が帰ってきたという話は聞いたことがない。

最後に、もし家に泥棒が入ってきたらどうするか。泥棒を撃退しようなんて思わず、彼らの"仕事"が終わるのを待って通報する。気が小さい分、窮地に立つと何をするかわからない。というのが一般的な意見のようだ。


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