地下鉄の座席

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 英国「の地下鉄は、アンダーグラウンドという。特にロンドンの地下鉄は、通称「チューブ」。アメリカと違い、サブウェイとは呼ばない。

 英国で「サブウェイ」といえば、地下道のこと。「あれ?こんなこところに地下鉄あったかな?」と思いつつ"subway"の表示を追っていくと、一旦は地下に降りるものの、すぐに反対側の地上出口にでてきてしまう。

 日本の地下鉄と比べて違うところは、1)車両の天井が丸い、2)吊り輪の代わりにゴム球がぶら下がっている、3)座席は一人一人に肘掛がある、4)故障が多い、など。天井が丸いのは丸いトンネルが掘りやすかったから、それに合わせて車両も丸くしたとしか考えられない。ついでに駅構内も丸い天井だ。

 吊り輪が、「輪」でないのも不思議だ。日本の吊り輪は、吊り輪を掴んだまま眠るという「技」が使えるが、ロンドンの地下鉄のゴム球では指が滑って、そうもいかないだろう。もっとも、英国人が吊り輪に掴まったまま眠らねばならないほど仕事で疲れるとは想像しにくいが。最近の新しい車両では、この"吊り玉"が消えつつあると聞いて、少しさびしくも感じる。

 よくできているなあと思うのが肘掛。肘掛にはひじを乗せるためのくぼみが、手前、奥と交互に並んでいる。何がスゴイのかというと、一つの肘掛を左右両方の乗客が公平にシェアできるという点だ。例えばあなたが肘掛の手前側のくぼみにひじを乗せているとする。隣りに座っている私は、同じ肘掛の奥側のくぼみにひじを乗せているというぐあい。

 このすばらしいアイデアは、ぜひ他の国の地下鉄、列車も採用してほしい。こんなにもすばらしいアイデアがあるのに、頻繁に起きる故障はどうしようもないらしく、そのたびに迂回路線を探し求めて地下道を延々と歩かされる乗客は、ぶつぶつ文句をいうぐらいしかできないのだ。


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