新車より中古車

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イギリスでは、新車より圧倒的に中古車が多い。個人の車を買う場合も、新車より中古車のほうが人気がある。

中古車が安いということだけが理由ではない。

それは一つには車検が安く、日本のように車検を機に車を買い替えるなければならないといった切迫感がないこと、

次に新車販売に占める社用車の率が圧倒的に多く、3年ほどしてリースがきれた車が、大量に中古車市場に流れること、

最後に新車のときは何かと故障が多い欧州車でも、中古車市場に流れてくるまでには一通りの修理がされていて、結果としてそこそこの品質になっていること、等が理由である。

そういう訳で、手ごろで良質の中古車が選び放題。

しかも安く買えるわりに、売るときもまあまあの値段で買い取ってくれる。日本のように、売るときはただ同然という事はない。カー・トレーダーなど、イギリス中古車市場、売り買いの基準額を載せている情報誌も、売られている。

ただ、以下に述べる性質上、極端な豪華装備の車は少ない。今でもカーナビ等が付いている車は、例外的だそうだ。小さな車になるとオートマチック車も見つけにくい。

車検。

年に一度受ける。税金込みで3万円でおつりがくる。詳細は別途

社用車。

ウェールズの友人に言わせると、新車販売の6割以上は社用車らしい。

イギリスでは課長クラス以上になると、会社の車(カンパニーカー)を与えられる。車検、消耗品等の維持費も会社持ち。会社によって違うだろうが、公用、私用に関わらず、ガソリン代が全額支給される場合もある。

最近は、会社からの過剰な"ギフト"として問題視されたりしている。

中古車の品質。

欧州車と日本車のどちらが品質が良いか、ウェールズ人の友人と議論したことがあった。これはまた、別に述べるとして、中古車の品質を見極めるのは、買う方の責任。

事故車でないか確認すること。日本のJAFに相当するAAやRACでも相談にのってくれるらしい。

それと、イギリスの中古車市場で重視されるのは、定期検査の記録があるかどうかだ。日本の車でもそうだが、法定点検以外にも、一定期間(または走行距離)毎に検査をする。

面白いことに、毎年同じ検査をするのではなくて、年数や走行距離に応じて検査のやり方も違う。主要部品の分解検査を含むメジャー・サービスと、簡単に一通りの検査を済ませるマイナー・サービスとが決まっているようだ。

これらが車に付属いるサービスレコード(冊子)に、いつ、何の検査を受けたか(該当のページに検査した工場のスタンプが押してある)、あるいは受けなかったか(該当ページが空白のまま)が分かる仕組みになっている。全部の欄が埋まっていると、"フル・サービス・レコード"すなわち、ちゃんと定期検査してきたよ、という証明になる。

車の売買。

車を売ったり買ったりするのは驚くほど簡単。住所があって、サインができて、郵送することが出きる人ならだれでも、どこでも、いつでも車の所有者になることができる。

必要な費用は切手代だけ。車を購入するとき、別に述べる車検に必要な書類一式と、もう一枚、レジストレーション・カードが渡される。このレジストレーション・カードを持っている人が、車の所有者というわけだ。

渡されるレジストレーション・カードは前の所有者の物。この書類の一番下に"車を売買したら新しい所有者はここにサインして提出せよ"と言う欄がある。ここに、自分の名前、住所を書いて陸運局に郵送する。2週間ほどすると、"所有者"の欄に自分の名前が記載された新しいレジストレーション・カードが郵送されてくる。

パブで会った男から車を買うことだってできる。危ないけど。


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