ウォーニング

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 イギリス生まれ(*)のイエローカードも、すっかりなじみ深い言葉になったが、イギリスでは社会生活でも「警告:Warning」が定着している。

 サッカーがイエローカード2枚で退場になるように、ウォーニング・レター3枚で会社をやめさせられる。明らかな違法行為の場合は、一発退場のレッドカードと同じく、即刻解雇になる。

 法に触れなくても、会社の方針に従わなかった場合、職務怠慢や、職位に対して著しく能力が欠ける場合にも、ウォーニング・レターが発行される。「解雇」されてしまうと、次の就職先を探すときに不利だ。「前の職場をやめた理由は何ですか?」「職務怠慢で解雇になりました」じゃ、新しい会社に採用されるはずも無い。それで普通は2通めのウォーニング・レターが来た時点で自ら退職することが多い。

 ところで「こんなやつ、早くやめてくれればいいのに」という人物に限ってやめてくれないのはイギリスでも同じ。「君、嫌いだからやめて」なんていえない時、このウォーニングレターを悪用することがある。

 先ず、その人をわざと昇進させる。例えば係長の実力すらないのに部長の仕事をさせる。当然、仕事が回らなくなり、一枚めのウォーニング・レターが出される。実力がないなら初めから昇進をしなければいいのに、そういう人ほど自分には上の地位が合っていると思っているので簡単に引っかってしまうのだ。はっと気付くとわなにはまっていて、まるでオフサイドみたいではあるが、それもルールだからし方がない。

 イギリスで働いていて、上司から急に「君、昇進してみない?」なんて声掛けられたら、冷静に辺りを見まわして自分の置かれている立場を再確認すべきだ。

*1966年、言葉の通じない外国人選手に退場を告げるため、イギリス人により考案された。参照


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