ウェールズ人の条件

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 なにをもってウェールズ人というか。ウェールズに住んでいればウェールズ人?いえ、違います。3代続かないと江戸っ子とはいえないそうだが、ウェールズ人の定義はそこまで要求しない。ウェールズ人に話しを聞くと、ウェールズで幼年期を過ごし、その文化を吸収した者がウェールズ人だという。

 では、誰がウェールズ人ではないか。彼が言うには、英国皇太子、プリンス・オブ・ウェールズは、ウェールズ人ではない。 1282年、ウェールズを征服したエドワード1世が、ウェールズで"産まれた"わが子をプリンス・オブ・ウェールズと呼んだことに始まる、英国皇太子の称号だ。だが、産まれただけでウェールズ人だ、なんていってほしくない、というのがウェールズ人の主張。ちなみに、彼によれば今のプリンス・オブ・ウェールズ、チャールズ皇太子は、「スコットランドの影響をたぶんに受けている」。なるほど。

 ウェールズ人といえば、ウェールズを話すのだが、ウェールズ語を正しく話せる人は意外に少ない。一時期ウェールズ語を話すことが禁止された時期があったり、方言が強く残っていたりするため。それでも学校教育にウェールズ語の授業を取り入れるなど、復活しつつある。ウェールズ語といえば、ウェールズ語話者、生活上、ウェールズ語を主に話す人は、北ウェールズに多いと聞いていたが、実は人数でいうと、カーディフのほうが多いんだそうだ。

 理由は「カーディフの人口が多いから」。ウェールズの首都カーディフにはいろんな民族が流れ込んでくる。ウェールズの文化で育ったウェールズ人以外にも、イングランド人、ヨーロッパ人、アジア人が住んでいる。

 彼は「子供」という意味のウェールズ語"ボイド"を使って、ウェールズ人のカーディフっ子のことを、"カーディフ・ボイド"と呼んだ。親しみを込めて。


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