ワインの出し方

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 先日、大阪の大きなホテルでパーティーがあった。大理石のホールをくぐり優雅なカーブの階段を上がると、高い天井にいくつものシャンデリアが下がったパーティー会場に案内された。実に立派なホテルだ。

 イギリスと日本とでは、パーティーでのワインの出し方にも違いがある。だから、サービスを受ける側も、違いを心得ておかねばならない。

 イギリスのレストランでは、テーブルにつくとワイングラスが二つ出る。大きいのと小さいの。大きいほうが赤ワインで、小さいほうは白ワインのグラスだ。たとえば客が赤ワインを頼むと、ティスティングの後、大きいグラスにワインを注ぐ。小さいグラスはこの時点で下げられることもある。食事が進み、ワインがなくなりそうになると、絶妙のタイミングでウェイターがやってきて、「もう一杯、注ぎましょうか?」と聞いてくる。ついでもらう間、客はグラスに手を触れないようにする。持ち上げたりすると、ウェイターが注ぎにくいからだ。

 よほどカジュアルなものでない限り、パーティーでも、極力同じようなやり方でワインを注ぐ。大きなパーティーでは、ウェイター、ウェイトレスが何人もいて、いくつものテーブルのワインの減り方に気を配っている。まだ残っているのに継ぎ足しに来ることも無く、空のグラスをいつまでも放っておくこともしない。

 ワインを注ぐのは、ウェイター達の仕事で、客同士が注ぎあうようなことは無い。例えばチップがいらないようなカジュアルな食事では自分で注ぐこともあるが、そのときも、自分のグラスにだけ注ぎ、他人のグラスに注ぐことはしない。

 さて、前述の立派な大阪のホテルでのこと。ワインを頼むとグラスに入ったワインを持ってきた。なるほど、テーブルで注がなくてよいから、このほうが簡単だ。ワインがなくなったので、ウェイターに頼むと、もうひとつグラスワインを持ってきた。お、これでは、テーブルが空のワイングラスで一杯になりそうではないか。

 ウェイターがグラスワインを持ってきた。私が手を伸ばさずにひざに置いたままにしていると、テーブルに置いた。手渡ししたかったようすだったが、私が手を伸ばさなかったので、どうしたものかと恐る恐るテーブルに置いた。私も、「あれ、手を伸ばして受け取ったほうが良かったのかな?」と、余計な気を遣わねばならなかった。


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