クリスマスカードに喪中はあるか?

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 答えは"無い"だ。

 ある年の暮れに、職場の同僚の母親が亡くなった。たまたま日本出張中だった私は、日本から、同僚にお悔やみのE−mailを送った。冠婚葬祭は、すべてカードで済ますと言うのが、イギリスのやり方だ。お香典等と言って、お金を包むことは基本的に無い。(結婚や退職のときなど、プレゼント代として集める例外もあるが、せいぜい数百円ぐらいだ)

 さて、次に問題になったのが、クリスマスカードをその同僚に出すべきかどうかだ。クリスマスカードでも喪中があるんじゃないだろうか?職場の日本人に聞いたら、「経験がない」とそっけない返事。それで私はきわめて日本人的な対応をとることにした。「様子を見る」作戦。ばかにしてはいけない。郷に行っては郷に従え、ローマではローマ人がやるように振る舞え、古今東西の知恵を使わない手はない。

 クリスマスシーズンが近づいてきた。果たしてその同僚の机の上には、クリスマスカードが集まってきた。そこで私もかねてから用意していたカードを同僚に渡すことにした。

 親戚の不幸と、キリスト生誕とは別に何の関係もない。そもそも私たち日本人にとって「喪中だから年賀状を出さない」という「常識」の、根底にあるものは何だろうか?喪に服すと言うのは、ヨーロッパにもある。スペインのどこかの地方では、配偶者をなくした人は黒い服をずっと着ているそうだ。そのため、その地域の老人は、大抵黒い服を着ているらしい。

 日本では、宗教と死が強く結びつけられている。しかし、年賀状を書くときに、宗教を意識している人はあんまりいないのではないか?昔は数え年で年齢を数えていたので、正月が来ると、皆が一斉に「誕生日」を迎える、という意味でお祝い事の要素が強かったと言うのが、喪中に年賀状を出さない理由ではないかと考えるがどうだろうか?

 このように、異文化理解と言うのは、反対に自分の文化を反すうする作業でもある。

 先日新聞で、「喪中」の人から「クリスマスはがき」なるものを受け取った話が掲載されていた。「年賀状」という名前を外せば、「来年も良い年でありますように」と書いても何の差し障りもなくて結構なことだと思う。

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