ぼくらの聖地・釘屋敷SPECIAL


釘屋敷 ―聖独居教会―

西暦2002年7月10日、ナガオカからひとつの聖地が消えた。

釘を手にした一人の男が、いつか訪れる『完成』の日に向け金槌をふるい続けてきたナガオカのサグラダファミリア――釘屋敷。それが未完のまま消滅するまでの数カ月間を、熱き釘ウォッチャー達の証言をもとに追う。





■予兆(2001.10.17)
釘仙人が、最近ちょっと元気がないのじゃないかと・・・。
1ケ月ほど前、ヨーカドーのB1でお見かけしたときは元気になにやらノートの整理をしておられたのに、2〜3日前は、ヨーカドー1Fのミスド脇のベンチにとってもつかれた御様子で座っておられたんです。
すごく顔色が悪かった。
これから冬に向かって、なーんか心配なんですぅ。

■動揺(2002.4.5)
NG!さん、こんにちは!
ひぐでございます。
つい先程、なぜか私のところにNG!さん宛の投稿が届きましたので、本文をコピペしてお送りいたします。

> こんにちは、いつも楽しくページ見させてもらっています。
> ところで急なんですが、「爆走スノーダンプ」のページを
> 管理している方と連絡をとりたいのですが、メールアドレスが
> わかりません(涙)連絡してもらえますか?
>
> 実は、昨日あの、長岡の仙人「サロン×××」のとなりの屋敷に
> 救急車が止まっていて、中から仙人らしき人がタンカに運ばれて
> 行くのを見ました(たぶん午後11時ころ)
> とうとう死んでしまったのか・・・とも思います。
> 仙人の家は電気が通じていなくて、もちろん電話も無いそうです
> なので、具合が悪くなって身動きできなくなっても助けを呼ぶことができないので
> す。
> 何日も出てこないので、近所の住人が見つけたのかもしれません。まあ、死んでいな
> ければいいのですが・・
> 一応緊急速報という事で。

■続報(2002.4.12)
この前の救急車に乗せられている釘仙人を見たのは、私だけではナイでしょうか?
救急隊の人は、たぶん長岡消防本部、もしくは北出張所からなので、友人がいます。
近いうちに聞いてみたいと思います。

毎日会社の帰りに彼の家の前を通るのですが、亡くなったとしたら札がかけられているはずなのですが、かけられていないのを見ると、どこかの病院に入院していると思います。

早く元気になって玄関前で魚を焼いてほしいです。(実際見ました)私はなぜか顔が広いので、いろんな情報を知って今しまいました。又聞きもあるのですが、結構確かな情報です。 また、詳しくわかったら連絡します。それではまた。

■祈り(2002.4.12)
釘仙人の御無事を祈る。
私、セゾン界隈でよく釘仙人をお見かけしてたんですけど、冬場、なーんか弱っておられるなぁ・・・と心配していたのが的中してたんですね。
ずっと緑のぼうし(市場でかぶるみたいなの)がここんとこのお気に入りでいらしたんだけど、ヨーカドー内のベンチでよりかかるようにおすわりになられていたりしてなんか以前のパワーが全然なかったんです。心配だわー。主宰、続報を!

■判明(2002.4.24)
釘仙人の新たな情報をお知らせします。
これは近所に住む方から直接聞いた話です。
今回の病気の病名は
・胃潰瘍
・肺炎
だそうです。よく倒れるらしくて、あるときは道端で倒れて人に救急車を呼んでもらったりあるときは、また道端で倒れて、ちょうど近くの病院へ入ろうとした救急車が見つけて運良く乗せて病院まで連れてもらったりしたこともあったらしいです。
今回は、夜になり急に具合が悪くなった仙人は、どうしようもなくなり、またとなりへ
「にいちゃん、おれなんだ体の具合がわりっけん、救急車よんでくれいや」
と、助けをよんだらしいです。
いまは長岡の某病院で入院中らしい・・・一番の原因は栄養失調らしいですよ。

■不安(2002.5.9)
昨日(5月8日)小生の家に、釘仙人の近くで商売をしている人が来たときに
「うちの近所の板張りの家に住んでいるお爺さんが今日、施設に行ったよ」
と言っていました。
夕方、釘仙人の家の前を車で通ったら戸が閉まっていました。
もう2度と会えないのかも。
あの家はどうなるんだろうか?

■その時、歴史が動いた(2002.7.9)
釘仙人の邸宅に花×サービスの車が来ていて、邸宅内の財産(ゴミ?)を運び出していた模様。

■チチ・ハハ緊急打電(2002.7.7)
毎週、更新を楽しみにしています。現在東京で生活をしておりますが、実家の父からメールで次のような話を聞きましたので投稿させていただきます。

 >釘仙人邸が取り壊し始めています。どうしたんでしょうか?
 >ショベルカーで玄関から壊していました。中は新聞が山積みになっていました。
 >仙人がどうしたのか心配です。チチ・ハハ

ど、どうしたんでしょうか。仙人は…。
家族皆で心配しております。

■歴史の目撃者1(2002.7.9)
今日、会社の外回りをしていたら、仙人の家の前でなにやら人だかりが
さらにトラック、ショベルカーなどが前の道路に出ていて、工事中のようでした。

不思議に思って近づいたら、なんと仙人の家が壊されていました。
「あの、亡くなられたのですか?」
と、近所の人に聞いたら。
「なにやら、施設に入られることになって、家をとっぱらっちまうみてえだ」
と、聞きました。
仙人は入院して、結局高齢と身寄りのないことから、自分で施設に入ることを決めたようです。

家は売り払ってお金にするようです。
あまりのゴミの量にトラックも何往復もしているそうです。
まだ半分しか解体されていないので、見に行くといいですよ。
歴史に残る出来事といえるでしょう。

■歴史の目撃者2(2002.7.10)
本日釘仙人の家が取り壊されていました。住人の方はどうしたのでしょうか・・・・・?

■歴史の目撃者3(2002.7.10)
釘仙人の家ですが ただ今解体中でございます。
なぜかは 残念ながら不明。
通勤途中に気がつきました。
ご存知でしたら すんませんです。
投稿したい衝撃を抑えられませんでした

■歴史の目撃者4(2002.12.20)
釘屋敷を解体する時に、業者の方が玄関で当惑していたそうです。
どうやらごみの分別で悩んでいたらしいですよ。
以前は、普通のサラリーマンで奥さんと2人で釘屋敷に住んでいたそうなのですが、
(其の頃は釘屋敷ではなかったらしいが)
母から聞いた話しでは、奥さんが亡くなられてから釘屋敷となっていったそうです。

■LONG GOOD-BY(2002.7.19)

通勤バスの車窓からみるそこには

屋敷は跡形も無く

ただ、奥に長い敷地だったのだなぁと思うくらいしか出来なかった

■それから(2002.8.1)
釘潰れてサロンあり。更地となった釘屋敷跡地の画像をお送りします。