安吉の名にかけて!「高専のヒミツ」篇


『高専』のヒミツ
[こうせんのひみつ:secret of the highest highschool "KOSEN" ]

 高校入試後、ふと気が付くと音信不通になっている生徒がいる。引っ越したわけでもなく、×××に拉致されたわけでもなく。その謎を解くカギ、それが、『高専』――『長岡高等工業専門学校』である。

00:暴いてください

 私が隣町・柏崎の中学生だったときは、勉強の超できる生徒は長岡の『高専』に進学するという暗黙の掟がありました。
 進学する絶対数が少ない(各学年に毎年一人いたかいないか)ものだから必然的に情報量も少なく謎の部分が多いのが『高専』でした。
 私の中学時代の友人のお兄さんが『高専』に進学したのですが、その後どうなったことやら。
今思うと、そのお兄さんも実在したのかどうか。
今では お兄さん自体幻だったのではないかと思い始めています。
主宰者さん お願いです、「フゾクの謎」に引き続き「高専のヒミツ」を暴いてください。
中学卒業から1*年間引きずってきたこの心のわだかまり、墓場に持って入るには あまりにも重過ぎるのです
どうか お願いいたします。

 これは調べねばなりますま〜い(C)小枝探偵。ナガオカ界隈の高偏差値生徒が吸い込まれてゆく謎多き学府『高専』。高校と大学をたしていくつで割ったのかよくわからない『高専』。全国ロボットコンテストでロボコン大賞に輝いた記憶も新しい『高専』。あの山の上でいかなるキャンパスライフが繰り広げられているのか、なぜ音信不通になってしまうのか、19才という中途半端なトシで卒業して大丈夫なのか、投稿者さんのお友達のお兄さんは幻だったのか、なんやかんやと続報を待つ!
 ……って、そんなに奇怪なトコでしたか(笑)>ゆきさん、たらさん

#この零号記事の掲載直後から高専人の声が殺到、『NG!』読者における高専率の高さは主宰を大いに驚かせた。なお、突然のフリにゆき氏、たら氏はもっとびっくりしたとみられる(ごめんなさい^_^;)。


01:あれが「普通」

何が奇妙って、俺たちあれが「普通」だと思っちゃってるところがあるからなー...
冬の授業中に窓の外に人が落ちてくるのとか。
19歳では絶対「卒業」は無理のはずだが。
寮に限ると、かなり面白い話もありますかね。

 たはは、「19で卒業」は私のマチガイですね。実は、4年制だと思っておりました。それにしても、窓の外に人が落ちていくのはかな〜り「普通」ではないのではないかと(笑)。ウワサの寮ネタは次のご投稿に!


02:ビューティフル・ストーマー

わたしが卒業したのは+ン年も前のことなので、今では「ンなことねーよ!」と言われるかもしれません。

この学校の一番の特徴ったら、何と言っても「寮」です。
1、2年のうちは自宅から通えない場合は基本的に寮に入ることになってます。つまり、高専生の半数以上は寮生あるいは寮経験者です。
最近は女生徒も増えたので女子寮もあるらしいですね。うちらにとっては「女子寮」の方が魅惑的な「謎」ですが…。どなたか禁断の花園の謎を明かしてくださーい。

 それはともかく、わたしがいた時分の寮はまだ旧高校的バンカラ気風がホンの少し残ってたように思います。(風前の灯だったが。)
毎朝7時ちょうど、
起床ー!
のかけ声でタタキ起こされます。すぐさま飛び起きて廊下に並び、「寮目標」を唱え、「寮歌」を歌います。寮生の朝はこうして始まります。

 …が、これは1年生と一部の2年生だけ。1年生を指導する立場になった一部の2年生を除き、他の2年生とそれ以上の学年の寮生はてきとーに起きます。場合によっては寝たきりの人もいたりします。ま、そんなもんです。

 そして、これには触れずにはおれない、「ストーム」という風習。
 どうやら学校によって意味が異なったりするようですが、うちの学校では当時、「寝ている間にするいたずら」を指していました。

 夜、寝静まった部屋に忍び込み、寝ている人の頭に歯磨き粉をにゅるにゅるとかけてそのままズラかる、というのが基本です。これは、捕まりさえしなければその後は罪を問われません。下級生が上級生にやってもです。そのかわり、つかまると「奴隷状態」になるという暗黙の了解があります。これも捕まったのが上級生であってもです。このようにしてスリルを味わうことで若いナニカを昇華させていたのでしょうか。

 基本的には歯磨き粉なんですが、当然いろんなバリーションも出てきます。
わたしはインスタントコーヒーでやられました。あれは黒く凝固するので悲惨です。(T_T)

 ある部屋のある朝、戸を開けると廊下いっぱいに牛乳瓶が並んでいたこともありました。また、ある冬の日、何か小さな物が床にいっぱい這っていることもありました。見るとそれは小さなカマキリ。秋のうちに机かベッドの下に卵を貼り付けておき、冬になって暖房が効いてくるとカマキリが孵化してわらわらと群れていたのでした。
 恐怖の時間差ストーム。
 また、寝ている間にベッドごと外に運び出し、学校の前の坂の途中まで運んで置いてきたという伝説もあります。朝起きたら自分は道の真ん中のベッドで寝ていたという体験は一度してみたいものです。

 なにせ、工業系の学校ですから、当然センサーを設置する者も現れます。戸を開けると「パオパオパオー!」とサイレンが鳴るようにした部屋もありました。これで安心かと思いきや、わざとサイレンだけ鳴らして逃げるヤツが続出。かえって寝られない。我々は「パオパオストーム」と呼んでおりました。

 結局、ストーム対策で一番効果があったのは「ストーム大歓迎」と書いた紙を貼っておくことでした。

 ひとまず今回はこれくらいにしておきますか。繰り返しますが、現在ではこの風習は廃れているかもしれません。

 カマキリはバイオパニック巨編ですねー。でも、卵から孵って最初に見たモノを親と思ったらどうしよう。ストーム被害者の学生さんの行く先々に数千匹の子カマキリが行列で……。


03:あまり変なことを書くとやばいので

 フゾクにつぐ謎の地帯とついに我が母校も認識されてしまったようですね。
 ちなみに、長岡工業高等専門学校が正しい名前で、長岡高等工業専門学校は間違いです。加えて、卒業生は20歳。ま、3月生まれは19歳で卒業式をむかえたり、留年を繰り返した人は24歳(確か私がいた当時の学生会長がそうだったような気が)なんてのもいます。そのため、まだ子供っぽい人から髭面オヤジまで各種そろっております。ちなみに、大学と高校を足して文系の授業をさっ引いたのが高専と思っていただければ、そして、妙な奴らの集団と思っていただければ良いと思います。加えてそれら妙な奴らが全国各地より集結したのが某NG大学。あまり変なことを書くとやばいのでここでやめておきます。

 たはは、ワタクシ名称も間違えておりました。おはずかしー。ちなみに「某NG大学」は「ナガオカグレイト大学」ではなく、丘の上の某理系国立大でございます。


04:逆ハーレム!?

 高専はあやしい(濃い)人がたくさんいるというイメージをお持ちの方がたくさんいらっしゃるようですが、まさにそのとおりです。
 それでも、数年前に「土木工学科」が「環境都市工学科」へ、「工業化学科」が「物質工学科」へと、カッコよさそうな名前に変更(中身はほとんど変わってないはずです)した時から女性の割合が増えて、少しはそれも改善されたのでは…

 学生の男女比は、学校全体では8:2くらい、また環境、物質では2:1くらいですが、機械、電気、電子制御では15〜18:1程度です。電気では学年によっては女性がいないところもあります。
 それを他の学校の人に言うと、(私は女性ですので)「すごいね、選び放題じゃん」と言われますが、××××××××××××××××××××××。

 高専では学生による研究が盛んで、5年次には卒業研究という履修項目があります。その研究内容について、学内で発表を行ったり、研究室によっては学会発表を行ったりするところもあります。要は、社会に出て即戦力になりうる技術者の卵を育てる学校ですね(自慢ですが、××研究室では昨年度、世界初の「完全無毒性薄膜太陽電池」を作りました。わけわからんという人が大半だと思いますが…)。

 そして、いちばん注目すべき点は…学食の超人気メニュー、油そばです(笑)。ブームとともに消えゆくメニューかと思いきや、未だに人気は衰える気配を見せません。おいしいですよ、こってり具合が。でも私のおすすめはわかめうどんです。

 まだまだ書くことがたくさんありますが、ここでひとつホームページをご紹介します。 私の高専時代の友人がやってるページで、Earthtand Lab.Dictionaryなどのコンテンツに高専についてかなりくわしく書かれてますので、参考までに。

 これはめずらしい高専OG。禁断の花園・女子寮はご経験されてないでしょうか。
 なお、伏せ字が多いのは、はれんちな表記があったわけではなく、投稿者さんの今後の人間関係がアレかなあと思ってアレしてみた次第です。ホームページご紹介のトコは、リンク許可をまだ取ってないので、とりあえずの伏せ字なのでした〜。リンク許可取れましたので伏せ字解除でございます。ちなみにメインエントランスは『Earthtand Laboratory』。Earthtandさん、どーもでした♪


05:国立理系のワープゾーン

皆さん勘違いされていると思うので、訂正させていただきます。
高専は5年制であるため、卒業時には20歳になっています。
さらに短大と同じ準学士扱いとなります。
人数的には約40名のクラスが5つ(機械、電気、電子、物質、環境)あり、通常の高校より狭き門となっているようです。その結果、今でも入試倍率は2倍強を維持しているそうです。
高度かつより実践的な教育を行うことにより、即戦力的な技術者を輩出することを目的とし、全国に設立された高専ですが、時代の流れからか、学生の半数以上が進学するようになりました。
私もそういった進学組の一員です。
大学進学の場合多くは3年次編入(東大など一部は2年次編入)という形を取ります。 一昔前、高専卒業者を受け入れる大学は少なく進学は困難でしたが、今では国公立大の大半と私大の一部が受け入れていますので割と簡単に進学できます。というか、高校より簡単に進学できます。国立理系を目指す中学生にはうってつけの進路と言えなくもありません。

ロボコンは・・・一度も学内予選を見たことがありません。
私がいた時代はロボコンに参加したいという学生はほとんどいなかったのでは無いでしょうか?

 ……投稿者さんほぼ全員に、「卒業19歳」をツっこまれている私(T-T)。
 そして、国立理系のある意味ワープゾーンだったんですねえ、高専。文系にこういうシステムはないのだろーか。


06:なんとなく入学してしまう…

 高専という学校は、未成年が在学する学校なのに売店でタバコを販売していました。  さらに、校内のあちこちに喫煙所があって、そこを占拠していたのは3年生(もちろん未成年)でした。
 みんなおおっぴらに吸っていましたから、トイレに隠れて吸うなんて学生は…1年生くらいでしたね。ちなみに、売店でのタバコの販売は「校内を禁煙にしよう」という「学生会」からの要請で中止となりました。
ところが、これに困ってしまったのが教官たち。
山を下りなくてはタバコが買えません。
仕方なく教官同士でタバコを融通し合うという光景がしばらく見られたらしいです。

そうそう、高専では教師のことを「教官」と呼んでいました。高専では大学と同様に「講師」「助教授」「教授」が授業を教えていましたので。

ところで、高専という学校は、実はなんとなく入学してしまう学生が多かったのです。
かくいう私もなんとなく入学してしまったひとりです。
なんでかというと、
(1)入試の時期が県立高校の1ヶ月前
(2)「おまえ、力試しに受けてみないか?」と安易に薦める中学の進路指導教師多し
(3)どうせ受かりはしないだろうと、軽い気持ちで受けるから、普段以上の実力を発揮する
(4)なんとなく合格してしまう
(5)安易に薦めた割には、入学辞退を中学の教師は許さない

かくして、なんとなく入学してしまう学生が多数発生し、目的もなく入学してしまった学生たちは、現実の厳しさに直面するのでした。

 さらに、1県1校が基本ですから、学生は県下全域から集まります。当然学生寮も完備されていて、そこでは夜な夜な、先輩から後輩に「酒の飲み方」を指導されていたとか…
 ちなみに私は家が近かったので通学してました。

 中学の先生がたにしてみれば、担任クラスから高専生を出したらきっと自慢でしょーからねえ。高専の教師が「教授・助教授」ってのは、そういえば記憶にありますわ。『文教ニュース』とかで。
 ……でも、こんな法に触れるコトをいっぱい告白していいのだろうか。


07:花見コールと7不思議

 さてさて、なんかヤスキチに「高専の謎を暴け」と書いてありましたが……こうなると今年の3月に高専を卒業したばかりの私は黙っちゃいません。というわけで、1996〜2001年版長尾下降線(ATOK一発変換)……もとい、長岡高専の謎、ばらしちゃいます。

まず、19で卒業ではなく、普通の人は20で卒業です。5年間ですから。

あと、高専は大学と高校を足してうんぬんではなく、高専です。授業は一時間90分(例外的に50分もあり)と言うところは大学っぽいのですが、進級および卒業の制度は単位制と学年制の併用……進級条件を満たせば、その年に受けた授業の単位は必修単位なら取ったこととするとかいうとんでもなく変な進級卒業制度です。大学にもにてません。かといって高校でもありません。もう、完全に「高専」です。それ以外に言いようがありません。

あの山の上でどんなキャンパス(とお世辞にもいえるほど立派なものじゃございません)ライフを送っているかというと…ごくごくふつうです。そこら辺の高校と大差ないでしょう。ただ、以前はどうだか知りませんが、私のいた頃は「勉強の出来るマジメやつ=長高or大手、勉強出来るけど性格が濃いやつ=高専」という図式だったので、みんな性格が特徴的な人間ばかりでした。まぁ、個性が強いというか何というか…
まぁ、5年生になると卒業研究をやらなくてはならず、そのために研究室に配属され、発表数週間前からは泊まり込み…といった生活は高専ライクでしょう。

あと高専らしい生活といったら、春の花見です。悠久山が近くにあるので、花見コールを起こして授業をつぶすという荒業があります。これ、不思議なことに先輩が後輩に伝えることはないのに、なぜか後輩に伝わってるんですよね。おそろしやおそろしや……

ちなみに、私の独断と偏見で決めた長岡高専の7不思議というものがあります。

・前途の通り学生が曲者ばかり
・教官まで曲者ばかり
・登校することを「登山」、下校することを「下山」と呼ぶ人がいる
・2階の廊下を歩いているとなぜか1階にいる
・誰も校歌を覚えていない
・創立が昭和37年4月なのに、創立記念日は6月1日
・開かずの間

ちなみに私が高専を受験したときは一般高校と併願可能でしたが、現在は不可能のようです。

 伝えてないのに自然に伝わる「花見コール」もじゅうぶん7不思議(笑)。5年生の暮らしはほとんど大学ですね。体育とかは、なくなるのでしょーか。


08:フゾクの謎との微妙な関係

 フゾクの謎との微妙な関係。実は高専生、フゾクの小学生に対して怒り心頭な人が結構多くいます。なぜなら、フゾクが利用する通学バス(裏門経由悠久山行き)は高専生も利用するバスだからです。特に帰り、時間帯が重なってしまうと我が物顔で乗ってきてぎゃーぎゃー騒ぎ出すフゾク生……私も何度怒りが限界付近まで達していたかわかりません。

 おお、ナガオカの2大ミステリーゾーン(<失礼な)の意外な関係! いくらムカついても、ランドセルにカマキリの卵を入れたりしちゃダメですわよー。


09:地元の期待を一身に背負って

 高専というと長岡ではすごくマイナーな学校なのですが、田舎の中学の生徒会長だったような人が多く、入学したころは地元の期待を一身に背負ってきたような感じでした。
 ところが長岡という都会(?一応デパートもあったし)と寮の先輩から酒と遊びをおぼえさせられ3年生くらいになると地元には顔みせできない状態になるのが正しい高専生のありかただったように思います。それが消息不明の原因かと思われます。(私の場合×中学でしたので高専に入ってからは真人間になりました)
 何が一番奇怪であったかというと長岡にありながら長岡弁を喋ると馬鹿にされるというところでしょう。ほとんどが市外の人ですから、治外法権的な感じはありました。

 魔都ナガオカの魔窟・高専寮(笑)。その実態は次のレポートに!


10:理・男塾!

 他の方のレポートにもありましたが、1、2年生は基本的に自宅からの通学が不可能な人は、すべて入寮することが基本でした。
3〜5年生は別の棟に移り、定員オーバーで学年が進むごとに寮生は少なくなっていきました。

 1年生は必ず4人部屋に入ります。
 4人の構成は、2年生1人、1年生3人。1年生と一緒に住む2年生は「指導寮生」と呼ばれ、ある意味エリート扱いされ、一目置かれる存在でした。
 この4人部屋が3〜4部屋で「隣組」のようなものを組織します。

 1年生の最初の試練は「寮歌、寮目標の暗記」でした。
 朝7時の起床とともに廊下に並び、全員で寮目標を唱え、寮歌を歌うのです。そのため、半徹夜で覚えさせられます。覚えたという自信のある1年生から、2年生の前に出て「試験」を受けます。覚えるまでは寝られません。入学早々授業で居眠りしているのは、ほとんど寮生でした。そういえば、うちの部屋にはオンチなやつがいて、メロディーがメチャクチャで何度もNG出されてました。悲惨でした。

 隣組みんなで、別の隣組に「自己紹介」をしに行くという習慣もありました。まるで高校野球の試合の開始終了時よろしく2列になって向かい合い、一人ずつ自己紹介をするのですが、そのフォーマットが決まっていて、部屋番号、クラス、名前と、ここまではいいのですが、その後出身中学と、寮にいる同じ中学校卒の先輩の名前まで言わされます。先輩がいない人はいいですが、顔も名前も知らない先輩が大勢いる人はたいへんでした。

 部屋にもよりましたが、週に一度「ミーティング」と称する、今でいうとNHK教育の「しゃべり場」みたいなことをやってました。10人程度で集まって、何かテーマを決めて、それについて徹底的に話し合うというようなものです。

 このミーティングで、他の中学校から来た自分と同じ1年生が立派な意見を持っているのにカルチャーショックを受けたものです。司会者に意見を求められたときに「さっきの人と同じ意見です」などと言おうものなら、すかさず指導寮生にニラミをきかされ、評価を落とされますので、結構冷や汗モノだったことを覚えています。
 しかし、これが(これだけは?)自分のその後の人生に、良い意味で大きな影響を与えたことは確かです。

 年度が終わりに近づくと、翌年指導寮生になることを希望する1年生は、現指導寮生の面接を受け、選抜されます。指導寮生になるということは、定員オーバーになる上級生になっても寮に残れる(「残寮」という)事実上の条件でもありました。下宿やアパートに比べて費用が安く上がる残寮は、一種の親孝行でもあったのです。

 以上の内容は、1980年前後の話です。今ではずいぶん変わっていることでしょう。残寮の話など、今は昔です。75年ごろに「寮改革」を行なった、当時5年生の寮長が上記のスタイルを確立したと聞いたことがありますが、定かではありません。

#「花見コール」がいまだに続いてるのって、いったい...

 理系人って、なんとなく、集まらないでそれぞれスキなことをやっているっていうイメージがあったんですが、想像以上の硬派路線にびっくりです。理系男塾〜。


11:Re:06

 私の場合、高専は補欠合格だったのですが、多分補欠だとこれから先の授業についていけないだろうという事で入学を辞退しました。
 辞退した後に担任から「高専から補欠合格だと連絡が有ったがお前どうするんだ?」と電話が有りましたが、辞退したと伝えると「そうか」と(6)のようなことは有りませんでした。

 高専辞退経験者さんからでした。近年は選択の余地も出てきたってことでしょーか。


12:Re:ALL

>寮に限ると、かなり面白い話もありますかね。@01
わかる人だけ笑ってください。「S雄警報」とか、「オガちょん警報」とか……?ちなみにその中で私は無謀にも寮に突入して(注:私は寮生ではなかった)宴会大騒ぎしました。

>うちらにとっては「女子寮」の方が魅惑的な「謎」ですが…。@02
こればっかりは全く謎。高専に5年間いて、女子寮生も身近にいたことがあるのですが、女子寮の話は全く流れてきませんでした。ちなみに、唯一知っている情報は、男子寮ほど一年生に厳しくないそうです。

>「起床ー!」@02
まだありますよ、これ。寮目標と寮歌は……私は聞いたことありませんねぇ。
ちなみにバリエーションとして「飯食いに行きましょ〜」とかがあります。
>「ストーム」という風習。@02
今は沈静化している模様です。それでもたまにはあるらしいです。

>当然いろんなバリーションも出てきます。@02
顔にいたずら書きなんてありましたね。そういえば。

>寝ている間にベッドごと外に運び出し@02
これ、青空ストームって言って、かなり高度な技らしいです。

>5年次には卒業研究という履修項目があります。@04
ちなみにこの卒業研究略して卒研、ちゃんと大学みたいに研究室に配属されます。で、状況によっては研究室に宿泊して朝日を拝むと言うこともあります。私も最終的には卒研室の片隅に自分専用居住スペースを作ったくらいですから。
ちなみに宿泊した場合のシャワーなら、大丈夫です。一応シャワー室がありまして、高専用語で「オガ風呂」と呼ばれています。

>油そばです(笑)。@04
これ、食べるときにコツがいるんですよ。
1.ラー油のかけすぎに注意。
2.具は後から食べる。
3.大盛りは本当に調子のよいときだけ。
つまり、「以下に最後まで飽きずに食べるか」がポイント。
ちなみにNG大学生はNG大学の油そばを想像しているかもしれませんが、あんなにあっさりしたもんじゃありません。

>今でも入試倍率は2倍強を維持しているそうです。@05
これ、科によってえらく違います。環境は常に高く、電気は低いです。それでも割れることはありません。各年度の倍率は高専のホームページを見ればのってます。

>校内のあちこちに喫煙所があって、そこを占拠していたのは3年生(もちろん未成年)でした。@06
いまは一カ所だけです。売店の脇にあって、休み時間は濃霧のごとく視界が悪くなります。
ちなみに私の在学中に、1年生が喫煙所でたばこを吸っていて教官に連行されるところを目撃したことがあります。

>体育とかは、なくなるのでしょーか。@07
それが、あるんです(^^;)
5年の前期までは、体育があるんです。

 各項のポイントに「り」して頂いてどうもありがとうございます。それにしても、「飯食いに行きましょ〜」は「起床ー!」に比べてなぜこんなにヤワラカなのか???


13:お昼の長岡での北の空から差す光の色

 みなさまの高専の話を見ていたら、いろいろ書きたくなりましたので、書いちゃいます。

その1 高専卒業年齢について
 高専は中学を卒業して入学する5年制の学校ですので、卒業するのは20歳、となります、ふつうは。  ただ、やはり留年する学生も多いですので、留年した分だけ上の年齢で卒業することもあります。  ところが、やはり上限はあります。
 私が在学した十数年前には、「2年続けて留年したら退学勧告する」という内規があり、これによって「1学年2回まで」という上限がありました。
 従って、最長の在学可能年数は10年という事になります。しかし、実際は1年で留年する人はさすがにいませんでしたので、最長9年という記録がありました。
 ちなみに私は、3年と4年で留年したので7年かかりました。

その2 お昼のお仕事
 同じく私が在学していた当時、電気工学科のI教授は、お昼に必ずあることをしていたそうです。それは「空を見上げること」。
 I教授は「照明光学」が専門で、その関連で色の研究もしておられました。
 その研究の一環として「お昼の長岡での北の空から差す光の色」の測定をずっと続けておられました。
 来る日も来る日も光の測定を続けること十数年、ついには研究成果が学会で認められて、長岡の昼の光の色が標準の光の一つとして採用されたそうです。
 すごいですねえ。

その3 校歌を知らない高専生
 今の高専生は、確かに校歌を知らないですねえ。
 高専では、一年の選択教科で「音楽」「美術」のいずれかを選択することになっていて、私の時は、「音楽」を選択した学生にのみ、校歌を教えていました。しかし、それもなくなったので、今はもう誰も知らないんでしょうね。

その4 学祭でのコンサートのはじめて
 今は高専の学園祭でのコンサートは当たり前になりましたが、これが始まったのは、私が在学していた頃のことでした。
 本来、高専の学園祭は、通常の年の学園祭(「未工祭」とかいうらしい)と、4年に一度全学科を開放する「高専祭」とを行っていました。ところがある年のこと、創立何周年かのお祝いと高専祭を一緒に行いたいので1年ずらしてほしいという要請が学校側から有り、その代わりに学校側からいくらかの補助が出ることになりました。そこでその年にはじめて芸能人を呼んでのコンサートが開催されました。
 ちなみにこの時よばれたのが「EPO」。
 ひょうきん族でブレイクする直前だったので安かったらしいです。
 ところが、コンサート当日になって、持ち込んだPA機器が多すぎて、会場の電源が足らなくなってしまいました。しかし、そこは高専のこと。電気科の研究室から実習用の高圧トランスを借りてきて、臨時の配線をして無事解決したそうです。

とりあえずこんなところで。

 「EPO」ってイカニモ学園祭〜(笑)。「長岡の昼の…光の色」は、科学者魂を感じさせますねえ。「プロジェクトX」をほーふつとさせる、ジミに何かをやり遂げた男の一生! …「ジミ」は余計か。


14:零号投稿者よろこびの声

「高専のヒミツ」がこんなに充実したページになるとは思いませなんだ〜。
主宰者さん、高専出身をカミングアウトして下さった皆さま、どうもありがとうございます。

あまりの充実ぶりに、つい長岡高専のHPまで見ちゃいました。
それによると、学生寮とは「勉学と修練の場」(笑)なんだそうです。
ハナシを聞いてると、確かにそうかも。熱くて濃いい男塾。

高専の秘密の薄皮はらっきょうのように一枚ずつはがされつつあり、徐々にその姿をあらわにしてきています。
しかし、ここで2つほど疑問というか、質問が。
高専を卒業した人たちは、どういうところに就職しているのでしょうか。
そして、「熱くて濃いい」「曲者ぞろい」の学生たちは、うまく一般社会に適応できているのでしょうか。
「不適応事例」などないのでしょうか。とても心配です。

あと、もう一つは「S雄警報」に「オガちゃん警報」。
どういう警報なんだ!?知りてーーーーー!!

 「オガちゃん警報」は私も知りたいです。「オガ風呂」との関係も(笑)。


15:話題の「オガちょん」

「おがちょん」とは某体育教官のあだ名です。
彼の授業を休みすぎた学生は、正月の初稽古(柔道部)に出席することで補填してましたね。
最終日は雑煮が食えるのですがやたらと粉っぽくて不味かったと記憶しています。
「おが風呂」の「おが」はまさに「おがちょん」の「おが」です。
しかし、おがちょんといいクボゾーといい、体育教官ってキツイキャラだったなー
「S雄」は何の教官だったかな憶えてないなー。
学校に無許可で自動車を学校裏に停めた学生は、たまに「島Oチェーン」されていましたね。
大抵は金鋸で切って逃げていたようですが・・・
個人的にはこれらの先生より「ラコ」や「せいしろう」の方がいい味出してた様に思います。

就職については、割と名前の通った世間的には良い会社に就職する人が多いです。
でも、短大並の扱いなので出世は期待できないみたいですよ。
所詮はブルーカラーってことなんでしょう。
その昔、高専がとても優秀だった頃の人たちはそれなりに出世してるらしいですけどね。

昨年、久しぶりに高専の学食に食べに行ったときメニューの少なさに驚きました。
以前は「周さん(富徳さん)」がチャーハンとかを注文受けてから作ってくれたのにな・・・
しかも、不味くなってる。

高専祭の芸能人なら絶頂期の「CCガールズ」や「陽はまた昇り繰り返す」でブレイクし始めた頃の「ドラゴンアッシュ」も来ていましたね。ドラゴンアッシュはタダだったし、意外と太っ腹よね。

女子(寮)はモテモテ?
高専にくるような女の子は、×××××人が多いので「選び放題」はキビシーと思う。
確かに内々でつきあってる人は多かったし、同じクラス内でオトコを替える「ビバヒル」みたいな女の子がいたのも事実だけど。
女子寮は男子寮より設備が新しいなどの点でちょっと羨ましいと思ったが、それ以上は何も考えなかったなー。それよりNG大の男子寮・女子寮の格差はなんか許せないものを感じる・・・

男子寮の4号館特有の行事であった「早×大会」は今もあるのか?
45秒というレコードは塗り替えられているのか?
そっちの情報を現役に聞いてみたい。

「オガちょん」は体育教官でしたか。学食は、「周さん」がヘタになったのか、異動してしまったのか、大いに謎。それにしても、実名じゃないからいいんでしょーけど、高専関係者内にはわかりまくりなんでしょーね、この稿(笑)。
「高専にくるような女の子は、×××××人」は、はれんちな表記があったわけでは無く、原文は単に「そういった人」なのですが、とりようによってはアレかなあと思ってアレしてみました。なお、「早×大会」は、はれんちな表記があったわけでは無く無いので、アレした次第(笑)。


16:補遺15

『15:話題のオガちょん』へのレスポンス。
まずは正誤表。

初稽古>寒稽古
雑煮>汁粉

だそーです。男子が圧倒的な高専、お汁粉よりもお雑煮のほうがいいと思うけどなあ。そして、はれんちな記述があったためアレされた『早×大会』についてのレス。

私はいの一番に「×漏大会」を連想したのですが、あってますでしょうか。

これまたはれんちな表記があったためにアレさせていただきました。なんだかさっぱりわからないですねえ。

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