安吉にかけて!おぐまやの謎

おぐまや
[おぐまや:ogumaya]

老舗珈琲店。コーヒーのおいしさと、マスターの無口さは長岡一。カップボードには大倉陶園、ウェッジウッドなど名品が並んでおり、マスターが客の雰囲気に合ったカップを選んでスッと出す。
このカップ・コレクションが総額いくらなのかが本来の謎なのだが、マスターが「俺に話しかけるんじゃない」オーラをガンガン出しているため、調査が難航中。
01:果敢にも

果敢にも、マスターに話しかけてみた人物からのご報告。客にあわせてカップを出しているという噂については、

「意識して選んではいませんよ」

また、「たしかに、『マスターが「俺に話しかけるんじゃない」オーラをガンガン出している』でしたが、話し掛けると、とても愛想よく話しをしてくれました」そうだが、その会話について、「内容は、良く覚えてませんが。。。」という奇妙な現象が。まさか『MIB』のごとき記憶除去装置を!?…って、『おぐまや』さんをナンだと思ってんのか、私。


02:関係者筋より

 謎のマスター氏はそうそうヘンクツな人ではないという、関係者筋からの情報。

「私の両親とマスターさんは知り合いで、というか学校時代の同級生だったそうです。学校時代は両親共々とても仲良くされていたそうで、母とよく『おぐまや』さんにお邪魔して、コーヒー頂いていました。 今でも仲はいいようです。とても優しい、素敵なマスターさんです。
本当、選んでくださるカップがとっても素敵で私もいつも母のと見比べたり、お店の中のカップを眺めていました。。」

 あのマスターさんにも学生時代があったんですねー。この世に誕生したときから『マスター』としてカウンターに立っていたのかと。そして、これからも……って、よくよく『おぐまや』さんをナンだと思ってんのか、私。そうそう、ケーキもうまいんです、とフォローしてみたり。


03:衝撃続報

衝撃すぎる続報。

「ご存知でしょうか、珈琲店おぐまやさんの店主、去年(2000年)お亡くなりになっているのです。」

……ちょっと絶句してしまいました。
お店は、息子さんと奥さんで守ってゆかれるとのこと。
マスターのご冥福と、ご遺族のご多幸をお祈り申し上げます。
また、マスターの生前のお人柄については…

「ツモリレコードの2Fのクラシックコーナーを守るご主人のような感じでとっつきにくいのは否めないですが…。お店に流れる音楽も渋い。クラシックのバッハ、またはそれ以前の時代の音楽が多かった。
(日本では米良美一氏がその世界に陽を当てたのですが、”古楽”という分野です)
気になる音楽があって一度CDを見せてもらったことがあります。
ジャケットはディスプレイしてあるんですけど、輸入盤が多かったです。

カップもご主人は凄く好きだから、色々、教えてもらいました。
「このカップは大倉陶園の作家のスケッチを、そのまま生かしたもの…」だとか、一つ一つのカップに対する思い入れとマニア度は凄いです。で、
「それだけ良いものを揃えていて、大事にもっておこうとか思われませんか?
お客さんが破損する場合もあるんでは?」
とお聞きしたら、
「フシギとそれは無いんですよ。カップをお客さんが割ったことは一度も。
私たちが洗う時とかに、手を滑らして割ること以外は無いんですよ」
と仰っていました…」

あらゆるお店の郊外大型化・量販店化が止まらないナガオカにあって、こういうお店はものすごく貴重だったんですよね…。がんばってくださいませ、新生おぐまやさん。


04:大訂正

マスターさん情報に混乱があった模様。『02:関係者筋より』の「そうそうヘンクツな人ではない」情報は、2000年に亡くなったマスターさんではなく、その跡を継いだ息子さんのことだそーです。つまりは現マスターですね。
そしてこの投稿者さん談「私もマッカーなんですが、この言い方は初!マック使い、マック野郎とはよくいわれるんですけど・・・」。あら、『マッカー』使用者は少数派なんでしょーか。ちなみにWinユーザーには『ういんなー』を使用しております。<私信かよ!


05:びっくり続報

主宰の某友人が「おぐまやさんは昔、雑貨やさんだった。福住の踏切のあたりで」と談。
昔っちゅーのはそれはもう大昔、田中角栄まっさかりくらいの頃ですが、うーん、そーだったかなあ……??? なぜに雑貨から珈琲へ転身を???


06:やっぱり続報

問題の雑貨屋さんは、『スーパーレットおぐま屋』と言って、かつての栃尾鉄道・袋町駅の裏にあったらしい。で、その家の息子さんが、『おぐま珈琲店』を出店された模様。関東の『洋服の青山』が関西で『珈琲の青山』を経営しているような、家庭内異業種展開でございます〜。



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