経理に役立つ計算式


電子マネーが実用段階になってきました。また、給与や仕入れ代金の支払いも、銀行振り込みが増えてきました。しかし、そんな時代になって来たと言っても、現金による支払いはまだまだ無くなりません。この現金による支払いで一番苦労するのが、金種の計算です。金種計算もコツを掴むと意外と簡単ですが、せっかくPCがここまで普及してきましたので自動計算したほうが正確で早いし楽ですね。

金種計算の基礎


金種計算とは、支払いたい金額をおつりが必要ないように揃えておきたいときに、どの種類の紙幣やコインを用意すればよいかを求めることです。今、日本では次の11種類のお金が流通しています。

1円、5円、10円、50円、100円、500円、1000円、2000円、5000円、10000円。

それでは次の金額では、どの種類のお金がどのくらい必要でしょう。

43,107円

何故か複雑に計算しなくても、何となく計算できちゃいますね。

1円が2枚。
5円が1枚。
100円が1枚。
1000円が1枚。
2000円が1枚。
10000円が4枚。

でも、PCで計算するためには、「何となく。」では計算できません。ここでPCに計算させるための計算式を考えてみましょう。最近、どんな計算も電卓を使って割り切る計算ばかりしていませんか。初めて割り算を習った小学校時代の算数を、思い浮かべて見ましょう。答えに”余り”が出てくる計算です。それでは、実際に計算してみましょう。

問題は43,107円でしたね。初めに一の位を計算します。実は千の位を除いて、すべて一の位と同じ計算です。千の位だけ2000円札があるので、それらより一つ計算が多くなります。

一の位は「7」ですね。先に5円玉が何枚必要か計算しましょう。実は計算するまでもなく「1枚」以上になることはないとご存知だと思います。しかし、PCに計算させるためには、解っていても計算しなければなりません。計算式は、次の通りです。

一の位 ÷ 5

答えは「0」か「1」です。例の場合は、「1」になりますね。

7 ÷ 5 = 1

続いて1円玉が何枚必要か計算します。単純に与えられた金額から、求められた5円玉の枚数分の金額を差し引いても計算できますが、先述のように小学校で割り算を習ったときのことを思う出しましょう。算数で「7 ÷ 5」の問題が出せれたときの答えは、「1余り2」ですね。つまり5円玉が1枚で、残りが2ということです。この”余り”が、1円玉の必要枚数になります。千の位以外は、すべてこの計算で求められます。

では、千の位を計算してみましょう。千の位には2000円札があるので、それらよりもう一つ余計に計算しなければなりません。千の位は、次のように計算します。

千の位 ÷ 5
上記の余り ÷ 2

それでは、例題の千の位で計算してみましょう。

3 ÷ 5 = 0余り3
3 ÷ 2 = 1余り1

計算結果は、5000円札が0枚、2000円札が1枚、1000円札が1枚となりますね。


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